薬指の標本
上映・公演は終了しました。

2005年/フランス/100分/配給: エレファント・ピクチャー
あまりにも密やかな愛の物語。イリスは不思議な雰囲気をたたえた標本技術士に惹かれ、新しい世界に足を踏み入れた。
この物語は、働いている工場での不慮の事故で薬指の先端を失ってしまい、その不幸な出来事をきっかけにイリスがそれまで送ってきた生活のバランスを崩すことから始まる。かつての生活と新しい生活。そこにはどうしても埋めなければならない溝が生じ、新しい未来への道を選び取ることへのきっかけとなっていく。そしてさらに標本技術士との出会いが、イリスが新しい世界に足を踏み入れる決定的なきっかけとなる。彼女の新しい生活の拠点となる標本室は、物語に緊張感を与える大切な場所となる。そこは最小限の家具と色しかない静寂の場所だが、イリスにとっては標本技術士の存在を肌で感じることができる“生”の場所である。彼女はそこにある全てのものに意味を見出し、危険の予兆が何度あったにも関わらず、その静寂にずっと身を置いていたいと思ってしまうのだ。
ヒロイン・イリス役には、“シャルロット・ゲンズブール”“ヴァネッサ・パラディ”に続くフレンチロリータ、スーパーモデルのオルガ・キュリレンコをキャスティング。謎の多い標本技術士にはベテラン俳優マルク・バルベ。
若さゆえの無防備さと美しさ、そして控えめだけれども男性の胸をざわつかせる存在感を兼ね揃えたヒロイン・イリスのキャスティングが最初の難関だった。ベルトラン監督は、美しくて自然であり、そして繊細な人物を求めていた。そしてベルトラン監督がイリス役に選んだのは、13歳の時にモスクワの地下鉄でスカウトされたウクライナ出身のモデル、オルガ・キュリレンコだった。オルガは、ヴァンクリーフ&アーペル、ヘレナ・ルビンスタイン、クラランスなどの一流ブランドの広告を飾り、エル、フィガロ、マリクレール、グラマーなど一流ファッション誌の表紙も多数飾っていた。ベルトラン監督はオルガのことを「彼女は骨の髄までイリスでした。彼女に残る微かなロシア語のアクセントまでが、よそ者の雰囲気を醸し出していました。誰が見ても文句のないキャスティングだったと思います。」と言う。
そして標本技術士には、存在感とカリスマ性を備えたベテラン俳優マルク・バルベをキャスティングし、スクリーンテストの段階で2人がそれぞれの役にぴったりだと監督は確信した。本作は2005年5月にフランスで公開され、ジャーナリストたちからの高い評価を得た。
洋画
監督:ディアーヌ・ベルトラン
出演:オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ、スタイプ・エルツェッグ、エディット・スコブ
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







