magical art life ─あるコレクターの世…
上映・公演は終了しました。

川崎理恵子『音の市』
自明なことであるが、作家によって美術作品は世界に向かって産み出され、やがてその多くは作家の手を離れギャラリーへと旅立つ。ギャラリーでは、作家の新作展と称してその作品はある期間オートマティックに私達の目に晒され、極一部の幸運の栄誉?(美術専門家のお墨付きをもらって)にあずかることができた作品のみ美術館という神殿に奉納されるが、その他の多くはギャラリーを通してコレクターの元へと運ばれる。言ってみればこの無限運動が、商業美術界そのものである。それぞれのコレクターは、それぞれのレイヤーで一定のカタルシスを得てその行為への自己確信を深め、この無限運動を加速させる。
さて、この時代(歴史が終焉し、グローバルな高度資本主義が世界を被いつくし、もはや超越的外部がなくなってしまったと喧伝されている時代)この無限運動は今この社会にとっていかなる意味を持つ(持たない)のだろうか?はたして美術作品は想像力を鍛える場を提供し得ているのか?そしてコレクターはその試練に対して真摯に挑んでいるのか?本展は、あるコレクタターの無数のコレクションを通じて、この問いについて考えようとする試みである。
岡田 聡(アートアセファル代表):精神科医、現代美術コレクター。
心療内科クリニックで日々診療をおこなうなか、現代社会(合理主義社会 ≒ 脱魔術化社会)、すなわちすべてを表層的な理解によってあからさまにし、均質化、相対化してしまおうと、欲望する世界に生きる人々の希望の喪失や想像力の衰弱ぶりを目の当たりにし、脱魔術化して行く世界に対するささやかな抵抗として数年前より「魔術的芸術展」と称して毎年企画展を開催。現在は、六本木art bar TRAUMARIS、アートプロデュース集団アートアセファル、清澄白河MAGIC ROOM?、六本木magical art room 、アートコミュニケーションサイトLOAPSなどを通じて、展覧会のキュレーションや各種イベントの企画などを行っている。現在季刊誌ラムフロマー・ツェッテルズ・トラウムにて「魔術的アートライフのすすめ」を連載中。
アートプロデュース集団 アートアセファル
今私達が生きている社会は決して良い状況とは言えない。テロルの脅威、人々の希望の喪失や想像力の衰弱化およびそれらに端を発するさまざまな奇怪な事件の連鎖などなど、挙げればきりがない。このような状況のなかで、アートはどうあるべきなのか(アートそれ自体の問題)、アートが果たすべき役割は何なのか(アートと社会との関係の問題)を真面目に考えなければならない時期が来ているように思われる。これらの問いの答えはそう簡単に見出せるものではない。しかしたとえその答えが見つからなくても、ただ指を喰わえて見ているだけではいけないだろう。大切なことは、考え、そして実践して行く「行為」そのものにあると思われる。
アートアセファルは、現在のアートの状況を『アートが商業的消費によって瀕死の状態にさせられた時代』ととらえ、若いギャラリストやアーティストらが不特定に複数参加し、実践的に展覧会を企画、運営するなかでその大きな問題を考えて行く集団である。命名の由来はフランスの思想家バタイユが組織した秘密結社「アセファル」から借用したもので、無頭人という意味。頭からの抑圧を解かれて自由に躍動している生命を表している。
主催:トーキョーワンダーサイト
企画:アートアセファル、トーキョーワンダーサイト
画廊・ギャラリー
岡田聡
料金:入場無料
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







