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エコール

上映・公演は終了しました。

2004年/ベルギー・フランス合作/121分/配給:キネティック/©L'Ecole, by Lucile Hadzhalilovic

少女たちはどこから来て、どこへ行くのか?
高い塀で外界と遮断された森の中の学校(エコール)。6歳から12歳までの少女たちがそこで自然の生態やダンスを学んでいる。髪には学年を区別する7色のリボン。かわいらしい制服は清楚な白。深い緑の森と、青い空を映す湖の前で、妖精のように戯れる少女たち。そして男性のいない完璧な少女たちの世界にまた一人、6歳の少女イリスがやってきた…。

『エコール』は、公私に渡るパートナーであるギャスパー・ノエの『カルネ』(94)の編集を担当し、現代版「赤ずきんちゃん」とも言うべき中篇監督作『ミミ』(96)で強烈な才能を印象付けたルシール・アザリロヴィックの長編処女作。大人に孵化する前の少女たちの純粋無垢な美しさとエロスの世界を耽美的な映像で描き出した美の寓話である。そのうっとりするような神秘の世界の底流には、謎めいていてどこか漠然とした未来、未知の世界に対する無意識の恐怖も流れている。原作は19世紀の作家フランク・ヴェデキントの小説「ミネハハ」(「笑う水」の意味)。アザリロヴィック監督は、ホラー映画『サスペリア』(77)の原作でもあるこの象徴主義小説を独特の解釈で映像化し、完全なユートピアであると同時に、外に出ることの自由を奪われた強制的な“学校”というオリジナルな世界を生み出した。原題は『INNOCENCE』。制作段階でのタイトルは フランス語で“学校”を意味する“ECOLE”だった。邦題としては原題と同名の邦画作品との混同を避けるため、監督と協議の上、『エコール』を採用した。

『エコール』は、二度と帰らない幼年期の記憶に潜む不安や憧憬を、女性監督ならではの繊細さで表現している。殺伐とした現代にこそ必要な、幼児期から思春期へ向かう心の季節の儚い美しさを愛し、忘れていた大切な記憶を取り戻すための装置でもある。

洋画

監督:ルシール・アザリロヴィック
出演:ゾエ・オークレール、ベランジェール・オーブルージュ、リア・ブライダロリ、マリオン・コティヤール、エレーヌ・ドゥ・フジュロール

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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