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トリノ、24時からの恋人たち

上映・公演は終了しました。

2004年/イタリア/93分/配給:クレストインターナショナル

時計の針が真夜中を廻るとき、この街に魔法がかかり、夢の物語は始まる…

 イタリア映画発祥の地であるトリノの象徴、モーレ・アントネッリアーナの中にある国立シネマ・ミュージアム。映画の父リュミエール兄弟の作品からハリウッド作品まで古今東西の映画のフィルムや資料、セットが仕掛けたっぷりに展示され、さながら多くの映画人たちが残した人生を映すメリーゴーランドのようだ。このもうひとつの隠れた主役とも呼べる夢のような場所を舞台に、浮遊感をたたえながら紡がれていく愛の寓話、それが『トリノ、24時からの恋人たち』。
 シネマ・ミュージアムで夜警をしているマルティーノは孤独で夢想癖があり、ハンバーガーショップで働くアマンダに秘かに思いを寄せている。アマンダの恋人のアンジェロは、高級車を盗んでは売り飛ばす常習犯で、マルティーノとは対照的に、強引で、押しが強く、男性的な魅力にあふれている。このタイプの全く違う3人の人生が、映画の世界に迷い込んでしまったように絡み合っていく。
 バスター・キートン、フェデリコ・フェリーニ、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール…。登場する夥しい映画への憧れと、映画への愛。さらに3人の男女が秘めている夢、そしてとりわけトリノという街への愛――。さまざまな愛と夢を、監督ダヴィデ・フェラーリオの映像の魔術はみずみずしく描き出し、主人公3人と、そして私たちにかつてあった人生への賛歌をふたたび思い起こさせてくれる。
イタリア本国で多くの支持を受け記録的な大ヒットとなり、もうひとつの『ニュー・シネマ・パラダイス』の誕生と絶賛された作品が、いよいよ公開となる。

 イタリア、トリノの映画博物館=モーレ・アントネッリアーナ。ここで夜警をし、暮らしているマルティーノは、映画の中で生きているような男。ところが、ある事件をきっかけとして現実から飛び込んできた一人の女とその恋人によって、そのメリーゴーランドのような夢の生活は思わぬ方向へと廻り始めていく。 
マルティーノ(ジョルジョ・パゾッティ)はモーレの使われていない小部屋を自分の住処とし、さながらバスター・キートンの映画のセットのような内装のなかで、夜は夜警の傍らにフィルムを回し、昼は古びたカメラを持ってトリノの街を写し取っている。生身の人間とかかわることはほとんどない。
 アマンダ(フランチェスカ・イナウディ)はちいさなハンバーガーショップで働いている。しかしマネージャーとの折り合いも悪く、今日も深夜24時の終業時間をめぐって言い争いをしたばかりだ。先の見えない仕事に苛立ち、このままこの街で自分の夢も沈んでしまうのではないかと落ち込む日々。恋人のアンジェロ(ファビオ・トロイアーノ)がバイクで店に迎えに来てくれるときだけが楽しみだ。
 しかしそんな二人の関係も、決してアマンダの満足のいくものではなかった。アンジェロは車泥棒を稼業としているため、深夜が彼の活動の時間帯。わずかな時間をアマンダと過ごすと、そそくさと部屋を出て行ってしまう。それに本当に仕事のために出て行くのかすら、彼女には確証がもてない。アマンダのルームメート、バルバラ(フランチェスカ・ピコッツァ)だって、アンジェロを狙っているのだから。
 月明かりが美しいある真夜中…。アマンダは今夜もマネージャーと言い争っていた。そして怒りが沸点に達した彼女は、油をマネージャーの下半身にぶちまける。警察に通報され、思わず逃げこんだ場所が近くのモーレだった。事情の説明もなしに、あっさりアマンダを受け入れるマルティーノ。それがふたりの、奇妙な生活の始まりだった。まるで映画のセットの中で俳優たちが演じる物語のような…。

洋画

監督:ダヴィデ・フェラーリオ
出演:ジョルジョ・パゾッティ、フランチェスカ・イナウディ、ファビオ・トロイアーノ

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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