セプテンバー・テープ
上映・公演は終了しました。

2004年/アメリカ/95分/配給:アートポート、ギャガ・コミュニケーションズ/©2004 Project Complex, LLC
「ブッシュよ、何を隠している?」
9.11テロの1年後、クリスチャン・ジョンストンら5人のフィルムメーカーがいまだ紛争真っ只中のアフガニスタンで撮影を敢行。アメリカ国防総省が提出を求めたその映像には、ニュースでも見たことのない現実が映っていた。なお、8時間分の映像は今も押収されたままである……。
映画に登場するのは、本物の銃、本物の報償金ハンター、本物の武器ディーラー、本物のインタビュー……。ときには本物の銃弾がカメラの横を飛び交うことさえある。映画のあらすじは予め作られていたが、情勢の不安定なアフガニスタンでは何が起こるか予測不可能。たとえ主演俳優が決められたセリフをしゃべったとしても、相手がどう返してくるかもわからない。スタッフにできることは、とにかく如何なる状況でもカメラを回し続ける、それだけだった。ドキュメンタリー映画と変わらない圧倒的なリアリティはこうして生まれた。
9.11以降、我々の中東に関する意識は高まり、ニュースを通して様々な映像を目にしてきた。しかし、クリスチャン・ジョンストン監督は、それらの映像は表面的なものに過ぎないと警告する。「外国人ジャーナリストの多くはホテルから一歩も出ることなく、地元の人間に写真を撮ってこさせているだけなんだ」。ジョンストン監督らスタッフは、ニュースでは決して報道されることのない真実を捉えるために、他のジャーナリストが足を踏み入れることのない危険な場所へと赴いた。武器ディーラーとの闇取引、戒厳令下での夜間外出、アルカイダの残党と報償金ハンターらが蠢く南部へと……。映像が明らかにするのは、危険極まりないアフガンの情勢と、それに怯えながら、死と隣り合わせの日常生活を送る住民の姿。彼らもまた、9.11テロによって人生を大きく変えられた被害者なのだ。
監督は、長編映画、ドキュメンタリー、CM、ミュージックビデオを手がけるクリスチャン・ジョンストン。『セプテンバー・テープ』では脚本と製作も兼任し、プロジェクトのリーダーとして危険な撮影を牽引した。主人公のドン・ラーソン役は、スピルバーグ製作のTVシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」などで活躍するジョージ・カリル。そして、通訳のワリ・ザリフ役は、ハリウッドで唯一のアフガン系アメリカ人、ワリ・ラザキ。ラザキの家族は以前カブールで暮らしていたことがあり、政府官僚や北部同盟の指揮官とのコネクションが撮影で大いに活用された。彼の存在なくして、撮影を無事に終えることはできなかっただろう。
我々を混乱させるのは、どの部分がフィクションで、どの部分がノンフィクションなのか、ということだけではない。ビンラディン、ブッシュ、アルカイダ、タリバン、北部同盟……何が正しくて何が間違っているのか? 正義と悪の境界線は? 劇中で主人公のドン・ラーソンに突きつけられた疑問は、そのまま我々観客にも投げ掛けられてくる。あなたはそれにどう答えますか?

洋画
監督:クリスチャン・ジョンストン
出演:ジョージ・カリル、ワリ・ラザキ
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







