ADAPTER 2nd EXHIBITION [眩暈(めまい)]
上映・公演は終了しました。

針谷建二郎率いるADAPTERは、TOKYO発信のグラフィックアートのニュージェネレーションとして、おそらく今最も注目されている存在であろう。デジタルコラージュを得意とするそのアートワークは、ハイファッションにも通じるエッジの効いた表現であるにも関わらず、不思議と繊細で美しく、馴染みやすい。
そのADAPTERは、今から遡ること僅か3年、2003年に突如として登場し、主に最先端のストリートファッションで賑わう街(渋谷・原宿)に集う若者の強い支持を得て、まもなく東京のグラフィックアートシーンの重要な一側面を担うに至った。同集団がプロデュースしたEXHIBITIONイベント「NWBA」(NO WALL BETWEEN THE ART)、及びフリー・グラフィック・マガジン「Public/Image.」の発行が、それまで殆ど日の目を浴びることのなかった東京のアンダーグラウンドなクリエイティヴシーンを、世に知らしめた功績は大きい。
思えば、針谷が掲げた「No WALL …」というシュプレヒ・コールは、グラフィック・アートやファッション・デザインといった他のクリエイティヴジャンルとの連携を拒絶し、少数の美術コレクターや一握りのオークション・フィクサーによるプライス・コントロールによって、ようやく不透明ながらもビジネスとして成立する日本のコンテンポラリー・アート・シーンに対するチャレンジであるようにも思え、一方で消費というドグマの中で成立するコマーシャル・ワークへの微かな抵抗の表明にも思える。
昨年末、パリ、Surface To Airでの個展「More Than Human」から帰国したばかりの針谷は、OPENして間もないNANZUKA UNDERGROUNDからの個展オファーを、「日本でのアートワークの発表は今のところ考えていない」と半ば諦め気味に断った。しかし、その後、彼に心変わりをさせたものは、おそらく、それでもクリエイティヴを続ける多くの同世代の表現者たちと、それに理解を示す僅かな先輩たち、そして何よりも「諦めてはならない」と、己の原点に立ち返ろうとする針谷自身の心の叫びが、そこに居たからだろう。
「眩暈(めまい)」と題された今回のADAPTERの個展について、針谷は、「特有の計算とサービスを必要とするコマーシャル・ワークとは違い、純粋に己の表現欲求に従ったより感覚的な創作活動の結果」と語る。果たして、その作品はいかなる美を物語るのか。異端児ADAPTERの現在を、しかと見届けたい。
【ADAPTER プロフィール】
2003年、針谷建二郎により設立されたアートワーク集団。エッジの効いたグラフィックアートを基本に、時代の空気を反映させたアートディレクション、デザイン、企画を展開。2003年より複合アートイベント「NWBA」の企画運営、2005年よりビジュアルフリーマガジン「PUBLICIMAGE.」を発行。2004年3月、 BEAMS-TとROCKETにて個展を同時開催。2005年10月、パリ、Surface To Airにて個展「More Than Human」開催。
reception : 8.18 Fri 20:00〜22:00
opening party : 8.19 Sat 19:00〜22:00
Talkshow by Kenjirou Harigai × special guest
(Charge : 1,000jpy with 1drink )
□主催:NANZUKA UNDERGROUND
画廊・ギャラリー
ADAPTER
料金:入場無料
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







