年をとった鰐&山村浩二セレクト・アニメ…
上映・公演は終了しました。

『年をとった鰐』2005年/日本/13分/原作:レオポルド・ショボー(福音館書店刊『年をとったワニの話』出口裕弘訳)/ナレーション:ピーター・バラカン/サウンドデザイン:笠松広司/配給=ジェネオン エンタテインメント/ヤマムラアニメーション/スローラーナー
アニメーション作家山村浩二、最新作『年をとった鰐』
ワニは、苦い涙を流しました。やさしいタコを想う気持ちと、タコの腿肉がかきたてる愛情。「ワニさん、私なんだか足が一本もなくなったような気がするの」たったひとつの大事な思い出を抱えて、ワニは少しずつ色を変えていく。
ピラミッドが建つのを見たほど年をとったワニ。ワニはひ孫を食べてしまい、一族から追放され、居場所探しの旅に出ます。旅の途中で出会ったタコの女の子は、とてもやさしくて、エサをとってきてくれるのでした。おなかがすいたワニは、考えます。「一本くらい食べちゃってもいいかな。」そして、ワニは、隣に眠るタコを見つめ、毎晩一本だけ、彼女の足を食べていきます…。これは、山村浩二が作りたかった“絵本”のようなアニメーション。長い間構想していた仏童話作家レオポルド・ショヴォーの世界をそのままに、やさしく、切なく描き出しました。独特の皮肉とシュールな感覚のショヴォーの世界を、ピーター・バラカンの味のある語りとともに、アニメーション作家山村浩二が挑んだ意欲作。シンプルな線とストイックな映像の中、ワニとタコのとぼけた表情がかわいくも切なく描き出されています。子どもから大人まで楽しめる寓話性に富んだ、ほろ苦い涙を誘う切ない物語。
山村浩二さんのインタビューはこちら
山村浩二セレクト・アニメーション
一枚、一枚と重なりあって、静止画に“動き”という魂が吹き込まれてゆく。膨大な作業の果てに、アニメーション作家たちが立ち会うのは、映画が誕生する瞬間。山村浩二が世界中からセレクトした、多様な素材と、ユニークなアイデアで独自の世界を創り出す多彩なアニメーション作品を一挙併映。リュミエール兄弟の映画を初めて目にした人々の感動が蘇る!!
『ビーズゲーム』(1997年/6分/デジタルβカム)
監督:イシュ・パテル
ビーズが優雅に踊る!人類の進化と闘いの歴史を描いたユーモア溢れる世界。
『フランクフィルム』(1973年/9分/デジタルβカム)
監督:フランク・モリス
監督自身の過去と未来を、膨大なコラージュとモノローグで振り返る。その過剰さは異様な迫力!
『リボルバー』(1993年/8分/デジタルβカム)
監督:ジョナス・オデル、スティグ・バクベスト、ラース・オヒソン、マッティ・エンストランド
人間の苦悩と歴史を、モノクロ映像とミニマル音楽の反復でキッチュに表現。愚かな人間が反復によってアイロニックに描き出されている。
『スワンプ』(1991年/11分/デジタルβカム)
監督:ギル・アルカベッツ
スワンプ(湿地帯)で繰り広げられるのは兵士たちの愚かな闘い。闘いの果て、最後に兵士が気付くものは?
『色彩幻想』(1949年/8分/デジタルβカム)
監督:ノーマン・マクラレン、イブリン・ランバート
実験アニメーションのパイオニアと呼ばれるノーマン・マクラレンの色彩と、オスカー・ピーターソンの音楽が競演!
『アリの冒険』(1983年/10分/ロシア)
監督:エドゥアールド・ナザーロフ
夕暮れ時の小さなアリの冒険を描いた物語。アリが仲間からはぐれてしまい、巣にもどるまでのささやかな、アリにとっては大冒険の一日。ほのぼのとした昆虫の世界を、クローズアップ、音楽を使用せずに虫たちのキャラクターや個性を出し描いている。やわらかな印象と、かわいらしい虫たちの動きが印象的な作品。
『おとぎ話』(1984年/10分/エストニア)
監督:プリート・パルン
物語の冒頭、細かいことが気になって何もできない神経質な主人公が、突然不思議な世界に飛んでいく。その不思議な世界の中では、だまし絵のようなひとコマが次々と連なり、物語を形成していく。奇想天外で、想像もつかない発想で、次から次へと形を変えて楽しい出来事が連なる。陽気な音楽とチャーミングなキャラクターたちが織り成す物語は、抜群のセンス。物語のラスト、主人公の彼が体験するこの不思議な世界は一体どこへ向かっていくのだろうか?
写真上下:『年をとった鰐』

リバイバル
山村浩二
料金:一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生500円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







