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バッシング

上映・公演は終了しました。

2005年/日本/82分/配給・宣伝:バイオタイド/©2005 Monkey Town Productions

バッシング=“強く叩くこと。手厳しくやっつけること”を意味するタイトルが付いた本作は、04年にイラクで起こった日本人人質事件をヒントに、帰国した女性が周囲からの激しい批判を浴びながらも、自らの意思で再び中東へ向かうまでの葛藤の日々を静かに映し出していく。それは、リアルかつリリカルに綴られたひとりの女性の“旅立ち”の物語である。


 北海道のとある海辺の町で暮らす高井有子(占部房子)は、突然、アルバイト先のホテルをクビにされた。有子は中東の戦時国でボランティア活動をしている最中、武装グループに拉致・監禁されて、人質となった。無事に解放されて帰国したものの、自己責任を問われ、世間から激しいバッシングを受けていた。ホテルの支配人・井出(香川照之)いわく、そんな有子の存在が職場の雰囲気を悪くしているという。「私がしたことって、そんなに悪いことなの?」
 その頃、有子の父・孝司(田中隆三)もまた、30年間勤めた工場から退職を強いられた。有子の行動を非難するメールや電話が工場にまで寄せられ、業務に支障をきたしているという。「どうして、ウチの娘が責められなきゃいけないんですか?」
 孝司は辞表を提出した。家に籠もり昼間から酒を煽るようになった孝司は、ある日、マンションのベランダから飛び降り自殺した。葬儀後、それまで有子を見守っていたはずの継母・典子(大塚寧々)だったが、ついに抑えていた感情を有子にぶつけた。「あの人を返してよ!」
 帰国してから会話の途絶えていた有子と典子だったが、その夜、初めて互いの心情を吐露した。泣きながら有子は再び中東に戻ることを典子に告げた。「この国じゃ、皆が怖い顔してる。私も、怖い顔しているんだと思う」
 有子は、戦火の中で生きる子供たちへの駄菓子をスーツケースに詰め込むと、家を出た。もう、戻らない--。それは有子の日本社会との決別だった。

邦画

監督・脚本:小林政広
出演:占部房子、田中隆三、香川照之、大塚寧々

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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