だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵
上映・公演は終了しました。

上)会場写真
下)ジュゼッペ・アルチンボルド《司書》
1566年頃 油彩・キャンヴァス
スコークロステル城(スウェーデン)
photo:Samuel Uhrdin
Bunkamura25周年特別企画として、芸術性に優れた「人をあざむく仕掛けを持つ作品」を集めた展覧会「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」が8月9日より、渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアムで始まった。
ヨーロッパで古い伝統をもつ美術の系譜のひとつである「だまし絵」は、迫真の描写で、人の目をあざむく仕掛けや描写に富んだ作品として知られている。2009年に開催した「だまし絵展」では、古今東西のだまし絵の名品からその系譜を辿る作品構成で展開し、東京・名古屋・神戸の3会場で計75万人という驚異的な動員を記録した。
続編となる同展では、古典的な傑作を集めたプロローグ続き、多岐にわたり進化してく「現代美術」に重きをおいて企画構成される。視覚的に興味深く、芸術性に優れた作品を選び、その視覚的詐術を「トロンプルイユ」「シャドウ、シルエット&ミラーイメージ」「オプ・イリュージョン」「アナモルフォーズ・メタモルフォーズ」などのカテゴリーに分類して仕掛けを解き明かす。
まず、「トロンンプルイユ」では、ゴミアートで知られる現代美術作家ヴィック・ムニーズさんが絵画作品の後ろ側を本物そっくりに描く《「裏面」シリーズ、星月夜》(2008年)や、福田美蘭さんが有名なアニメキャラクターを「著作権」に触れるか触れないかギリギリのところで「似て非なるもの」を表現する《Copyright原画》(1999年)など、「絵画」手法を用いたトリックアートを紹介する。
「シャドウ、シルエット&ミラーイメージ」のカテゴリーでは、「影」「鏡」を利用し虚構空間と現実空間を巧みに結びつける。「日本のエッシャー」とも称されるグラフィックデザイナー福田繁雄さんの作品《アンダーグランド・ピアノ》(1984年)では、得たいの知れない黒い物体が、鏡の中でそこに存在しない本格的なピアノとして浮かび上がるなど、固定概念を覆す作品が並ぶ。
「オプ・イリュージョン」のカテゴリーでは、反復する幾何学的なパターンや、色彩のグラデーションで錯覚効果を引き起こす作品群がそろう。たとえば、イギリスとのアーティストであるパトリック・ヒューズさんの《広重とヒューズ》(2013年)では、「反転」と「遠近法」を融合した「リヴァースペクティブ」という手法で「凹凸のある立体絵画」を生み、鑑賞者の動きに合わせてイメージが動き出すような不思議な感覚を与える。
続いて「アナモルフォーズ・メタモルフォーズ」のカテゴリーでは、遠近法の技法を「逆利用」してイメージを法則的に歪め、一定の視点から見ることで正像を浮かび上がらせるアナモルフォーズの手法。一方、距離や見え方を変えることで、ひとつのイメージを別のイメージへと変貌させるメタモルフィーズの手法が用いられた作品群が並ぶ。たとえば、「靴」と「足」という似て非なるものを巧みに結びつけたルネ・マグリットの《赤いモデル》(1953年)、画家ダリの素描に基づき、写真家ハルスマンがヌードの女性で髑髏(ドクロ)を綿密に再現する《官能的な死》(1951年)などが展示される。
古典的巨匠が試みた機知に富んだ作品から、さらに多様に発展を続けていく現代美術家による作品まで、「だまし絵」は鑑賞者の視覚や脳を刺激し喜びや感動を与える。
<だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵>
〇期間:2014/8/9(土)〜10/5(日)
※9/8(月)のみ休館
〇時間:10:00〜19:00(入館18:30まで)
金・土は21:00まで(入館20:30まで)
〇会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
〇主催:Bunkamura、東京新聞
フジテレビジョン
ミュージアム
料金:一般1500円大学・高校生1000円中学・小学生700円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







