収容病棟
上映・公演は終了しました。

(c) Wang Bing and Y. Production 製作:Y.プロダクション、ムヴィオラ
2013年/香港、フランス、日本 上映時間:前編 122分/後編 115分(全237分)
映画作家ワン・ビンの最新ドキュメンタリー「収容病棟」が6月28日より、渋谷シアター・イメージフォーラムで公開されている。
ワン・ビン監督は、中国北部瀋陽・鉄西区の荒廃が進む工場や街の現状を9時間に及ぶ長編ドキュメンタリーで捉えた「鉄西区」(2003年)や、政治犯が収容される中国西部・ゴビ砂漠の収容所の様子を描いた「無言歌」(2010年)など、中国が抱える社会問題を浮き彫りとし、国際的に高い評価を受ける中国映画界を代表する鬼才。2003年、2007年に山形国際ドキュメンタリー映画祭グランプリを受賞するほか、2012年には雲南省に暮らす幼い姉妹の生活に密着したドキュメンタリー「三姉妹〜雲南の子」で、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門グランプリ、ナント三大陸映画祭グランプリなどの国際賞に輝く。
最新作品は、中国南西部、雲南省の隔離された精神病院に収容されている患者たちを記録する。同病院には、自らの意志ではなく、中国警察または法廷によって収容の措置がとられた200人以上の男性と女性の患者が暮らす。殺人、精神異常者というレッテルを貼られた者や、薬物中毒やアルコール中毒、神経衰弱と判断された者。さらには政治的な陳情行為を行った者や「一人っ子政策」に違反した者など、「異常なふるまい」を理由に一緒に収容されている。ワン・ビン監督は彼らの日常を邪魔しない距離を保ちつつ、家族や社会から見放された人間たちに近づく。上映時間約4時間(前編 122分、後編 115分)の記録映像を通し、平穏な日常の中に突如現れる人間の狂気や、異常と正常の境などの瞬間を捉えながら、人間とは何か、愛とは何か、と問いかける。
アメリカのフレデリック・ワイズマン監督が手掛けた、マサチューセッツ州の犯罪者を収容する精神病院を記録した「チチカット・フォーリーズ」(1967年)、想田和弘監督が鬱病や統合失調症など「こころの病」に苦しみ悩む人びとを捉えた「精神」(2008年)など、世界のドキュメンタリー作家が必ず1回はテーマとする「精神病棟」。中国の鬼才ワン・ビン監督は、この題材とどう向き合ったのだろうか。
ドキュメンタリー
監督:王兵(ワン・ビン)
料金:通し券:2,500円
前編・後編 各1,600円
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







