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ハイレッド・センター「直接行動」の軌跡展

上映・公演は終了しました。

中西夏之≪コンパクト・オブジェ≫ 澁澤龍彦旧蔵 撮影:タキモトキヨシ

  
前衛芸術集団「ハイレッド・センター」結成50周年を記念した展覧会「ハイレッド・センター『直接行動』の軌跡展」が現在、渋谷区松濤美術館で開催している。

ハイレッド・センターは1963年、高松次郎さん、赤瀬川原平さん、中西夏之さんの若き芸術家3人で結成。東京オリンピックに沸く東京を舞台に「ハプニング芸術」(パフォーマンス)を中心に過激でスマートな活動を繰り広げた前衛芸術集団である。シンボルマークは真紅に「!」。名称は高松さんの「高=ハイ」、赤瀬川さんの「赤=レッド」、中西さんの「中=センター」の3人の頭文字を組み合わせたもの。

60年代は、ジョージ・マチューナスさんや小野洋子さん,ナムジュン・パイクさんらが活動した芸術集団「フルクサス」や、吉村益信さんや篠原有司男さん、荒川修作さんらの「ネオダダ・オルガナイザーズ」など、反芸術の要素を持つ多彩で過激な前衛芸術集団が次々に登場。こうした潮流の中で、ハイレッド・センターは他の集団とは一線を画し、「匿名の行動」によって平穏な日常生活に「遊び心に富んだ芸術」を持ち込み、高度経済成長でまっしぐらに進む人びとの意識や日常を「撹拌」しようと試みたことで知られる。

60年代、都内を中心に彼らが繰り広げたハプニングの数々は、その後のアーティストたちにも多大な影響を与え、現在でも伝説的なエピソードとして語られ続けている。例えば、冷戦時代の核問題の緊張を背景に、日比谷の帝国ホテルで「シェルター計画」を行う。小野洋子さんや横尾忠則さんら芸術家を多数巻き込み、その部屋に訪問してくる客の身長・体重・体積を計測、写真を撮影し、1人の人間が入れる箱型のシェルターを完成。また、東京オリンピック前の国際都市をめざす社会背景の中で、白衣を着用したメンバーたちは銀座並木通りで看板を立てて「首都圏清掃整理促進運動」を行う。通行人の視線の中で道路やマンホールなどを消毒し磨く姿は滑稽であり、退屈な日常を「撹拌」した彼らの代表的なハプニングの一つとして知られる。ユーモアを持って社会を批評していく彼らの「直接行動」は、それまでの「芸術」の枠組みをはるかに超え、世界の前衛活動の中においても斬新なものとして受け入れられた。

同展では、戦後日本の前衛美術においてキーとなった彼らの活動を、半世紀を経て総合的に紹介するものである。「直接行動」を記録した記録写真や文献資料、映像作品を中心に主要な構成員たちの同時期のオブジェや絵画などの作品群を加えて、その活動を多角的に展覧し、見る者を「撹拌」していく。

関連イベントとして3月2日(日)、「ハイレッド・センターを語る」と題してメンバーの一人である画家・中西夏之さんが講演会を行う。

<展覧会概要>
「ハイレッド・センター」 直接行動の軌跡
〇会期:2月11日(祝・火)〜3月23日(日)
〇時間:午前10時〜午後6時
〇会場:松濤美術館
〇料金:一般300円/小中学生100円 

<講演会>
「ハイレッド・センターを語る」
〇日時:3月2日(日)午後2時〜 
〇出演:中西夏之(画家)
〇会場:松濤美術館地下2階ホール
○料金:無料(当日入館券が必要)
※開場は午後1時30分〜先着順。満席になり次第、終了。

ミュージアム

料金:一般300円/小中学生100円 

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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