真昼ノ星空
上映・公演は終了しました。

2004年/日本/92分/配給:ホリプロ、スローラーナー/©株式会社ホリプロ 株式会社USEN
なまぬるい風が吹く、夜のコインランドリー。
彼女はそこにいて、小さなため息を残した。
彼は、はじめての恋をした。
少女は、水辺で彼を見つめ続けた。
あなたの笑顔が見たい。あなたのことを、もっと知りたい…。
リャンソンは台湾人の殺し屋だった。今はひとつの仕事を終え、沖縄に身を潜めている。誰も知らない広い一軒家。孤独にはとうの昔に慣れている。生活は美しく穏やかだ。キラキラ光るプールの水の中だけが、唯一本当に心を休められる場所。
土曜の夜のコインランドリー。彼女は必ずやって来る。無表情のあいまにのぞく、どこか寂しげで儚い、彼女の横顔。
あなたが好き。はじめての恋だ。と彼は由起子に伝えた。けれど由起子は、彼を愛することができなかった。いまだに疼く胸の傷。ふいに甦る遠い記憶。誰とも深く関わらない単調な暮らしに身を沈め、こうしてひとりで生きていくと決めたのだ。
サキは、誰も来ない市民プールの受付に座っていた。いつまでもこの退屈な真昼が続いていくように思えた。毎日決まってやって来るひとりの男。彼はとてもしなやかに水の中を泳ぐ。まるで青く光る魚のように。
すだれを揺らす海からの風。午後の木漏れ日。明け方の雨音。鮮やかな緑と、湿った夜道。そして、あの人の小さな笑顔。
どんなことでもいい。あなたのことをもっと知りたい…。
まばゆい太陽の日射しの中で、たゆたうような夜の匂いの中で、三人の孤独は、緩やかに交差する。
それはどこまでも青く澄んで、何もかもを見透かす光のようで、少しだけ、痛い。

邦画
監督:中川陽介
出演:鈴木京香、ワン・リーホン、香椎由宇
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







