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しんしんしん

上映・公演は終了しました。

2011年/日本/135分/配給:諸田創/(C)東京芸術大学大学院映像研究科

なくしたものさえ わからないまま ゆくあてのない旅が はじまる

はっぴいえんどの名曲「しんしんしん」からインスピレーションを受け紡がれた新たな神話
監督・脚本は、東京藝術大学で黒沢清に師事し、滝口竜介、瀬田なつきに続く新鋭、眞田康平。はっぴいえんどの名曲「しんしんしん」にインスピレーションを受け、書き上げたオリジナルの脚本は、初長編にして新人とは到底思えないスケール感をもつ叙事詩。失われつつあるような懐かしい風景を旅する「家族」をとおし、普段に変化し移ろいゆく世界と、だからこそ惹かれあい結びつこうとする姿を情緒的に描いた。

しんしんしん。
魂を揺さぶる物語に共鳴する俳優たち
主人公・朋之には、『カナリア』での瑞々しく鮮烈なイメージが印象に残る石田法嗣。不器用な態度の中に秘めた感情の本流を見事に演じきった。朋之のほのかな想いを受け止め、ときに彼を導くヒロイン・ユキに『俺たちは明日はないっス』や近作『恋に至る病』で主演をつとめた我妻三輪子。あるときを境に決定的に失われてしまうような種類の美しさを刻みつけている。共演に、園子温作品での活躍目覚ましい神楽坂恵。また洞口依子、佐野和宏などの名だたる俳優陣が揃った。それぞれが、容易く希望を語らず、喪失を引き受け見つめようとする眞田監督に深く賛同し、何かを失ってしまった事を背負って生きる人々の本質をありありと体現している。それはまるで、本当の家族が寄り添っているかのようにさえ見える存在感を映画に与えた。

行くあてもなく、帰る場所もなく、トラックに乗って家族は巡業の旅にでる
高校生の朋之は、テキヤの一家で暮らしている。実の息子に思いをはせる芳男を先頭に、行くあてがなく血の繋がりもない人々が寄り集まって作った「家族」であり、それぞれが清算しきれない過去を背負っていた。ユキが「家族」に加わるが、突然の取り壊しにより家そのものが無くなってしまう。帰る場所を失った「家族」は、それぞれの行き先を見つけるためトラックで巡業の旅に出る。
朋之は「家族」を代用品と言いつつ、誰よりもその幸福を願った。誰かの温もりをほしがったユキには、無垢や傷つきやすさと別れねばならない時がきていた。「家族」の大人たちは喪失の中で傷から血を流し続けた。
すべてが手遅れになる前に、朋之は走り始める。

邦画

監督:眞田康平 出演:石田法嗣、我妻三輪子、奥津裕也、神楽坂恵、坪井麻里子、中村有、佐野和宏、洞口依子

料金:施設参照

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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