阿賀に生きる
上映・公演は終了しました。

(C)阿賀に生きる製作委員会
1992年/日本/115分/カラー/16ミリ/スタンダードサイズ/モノラル
提供:カサマフィルム
協賛:シグロ
配給・宣伝:太秦
配給協力:コミュニティシネマセンター
国内外のドキュメンタリー映画各賞を総なめした映画史に残る傑作。当時異例のロードショー公開された日本初のドキュメンタリー映画
『阿賀に生きる』は2007年に亡くなったドキュメンタリー映画作家、佐藤真の初監督作品である。1992年当時としては異例ともいえる劇場でのロードショー公開がなされ、第24回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で銀賞ほか4賞受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞受賞、文化庁優秀映画作品賞、フランス・ベルフォール映画祭最優秀ドキュメンタリー賞、サンダンス・フィルム・フェスティバルIN TOKYOグランプリ受賞など、名だたるドキュメンタリー映画祭で最高賞を次々獲得。新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごと収め、世界中に大きな感動を与えた。
水俣病を患いながらも自然とともに生きる阿賀の人々。繰り返される日常はこんなにも愛おしい――
1956年に熊本で公式確認された水俣病は、環境汚染と食物連鎖により引き起こされた人類史上最初の公害病と言われる。本作では、1965年、新潟県の阿賀野川流域で昭和電工が引き起こした水俣病を患う3組の老夫婦が主役である。かつては鮭漁の名人で田んぼを守り続ける長谷川芳男さんとミヤエさん、200隻以上の川舟を作ってきた舟大工の遠藤武さんとミキさん、餅つき職人の加藤作二さんとキソさん。自然の恩恵を受けて生きてきたが故に被害を受けてしまった人々は、それでも変わらず川とともに生きていた。佐藤監督らスタッフ7人は、1989年から川の流域に住み込み、田植えを手伝い、酒を呑みかわし、3年間阿賀の人々と生活を共にした。日常の一部となったカメラは、阿賀野川の豊かな自然の中、山仕事に励み、餅をつき、干し柿を作り、皆で酒に酔って歌い、夫婦げんかをする、ありのままの営みを写した。
<ストーリー>
新潟県の大河である阿賀野川。監督を始めとする7人のスタッフがその川筋に住み込み、そこに暮らす人々を3年間にわたって撮影した。山間の鹿瀬(かのせ)町に住む長谷川芳男・ミヤエさん夫婦は先祖代々田んぼを守り続けている。阿賀野川に浮かぶ舟の大半―200隻以上の川舟を造った大工・遠藤武さんとそれを見守る妻ミキさん、名人と呼ばれる餅つき職人・加藤作二さんとその妻キソさんら3組の夫婦の日常をカメラが追い続ける。長谷川さん夫婦は雨の日も稲を刈る。元船頭の帆苅周弥さんが阿賀野川に吹く風の話を語る。その帆苅さんが会長を務める「水俣病患者の会」の活動。鹿瀬町の夏祭り。長谷川さんがかつて行っていた鮭漁の自慢話。囲炉裏を囲んでの酒宴。季節の川魚や山の幸を前に、唄を歌い酔いどれ話しに花が咲く。舟作りをやめて5年もたつ遠藤さんの仕事場。新潟水俣病の裁判史上はじめて、労働者の立場から水銀垂れ流しの実態を証言した江花豊栄さんの話。やがて遠藤さんははじめて弟子を取り、川舟造りを教えるようになり、また天正川の漁師たちが、長谷川さんの鉤釣り漁を再び行うという、夢の実現を手伝ってくれる。そしてまた春、長谷川さん夫婦は田植えの準備を始める。
ドキュメンタリー
監督:佐藤真/撮影:小林茂
出演:長谷川芳男/長谷川ミヤエ/遠藤武/遠藤ミキ/加藤作二/加藤キソ/旗野秀人ほか
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







