渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

濱口竜介レトロスペクティヴ ハマグチ、…

上映・公演は終了しました。

『親密さ』2012年/255分(途中休憩あり)
『なみのおと』2011年/142分
『親密さ(short version)』2011年/136分
『THE DEPTHS』2010年/121分
『永遠に君を愛す』2009年/58分
『PASSION』2008年/115分
『記憶の香り』2006年/27分
『Friend of the Night』2005年/44分
『はじまり』2005年/13分
『何食わぬ顔(short version)』2003年/43分
『何食わぬ顔(long version )』2003年/98分

かつて、ゴダールは「好きな監督3人」を問われて「ミゾグチ、ミゾグチ、ミゾグチ」と答えた。今、我々が「何としても作品を見たい監督3人」を問われたら、迷わず「ハマグチ、ハマグチ、ハマグチ!」と答えるべきだ。これまで上映機会が極めて限られてきた濱口竜介作品−−最新作『親密さ』から『何食わぬ顔』幻の“long version”初公開まで、その全体像が明らかとなるレトロスペクティヴ、ついに開催!

『親密さ』
4時間を越える大作だが、ENBUゼミナールの演技コースの修了作品としてスタートした企画である。映画と映画内の舞台劇の関係においてだけでなく、それぞれの中でも、現実と虚構が複雑、微妙に交錯し続け、虚実の彼岸にあるリアリティーの核心が胸を揺さぶる。美し過ぎるラストが、岡本英之の音楽とともに脳裡に焼き付く。

『なみのおと』
酒井耕との共同監督作品で、東日本大震災についてのドキュメンタリー。濱口と酒井は、震災の爪痕を撮影したり、地震発生時の記録映像を引用したりはせずに、被災者の証言を記録することに集中する。その際二人は、ドキュメンタリーでは掟破りともされかねないある方法を用いるが、これは被災者の表情により迫るための真摯な試みだ。

『THE DEPTHS』

東京芸術大学と韓国国立映画アカデミーの共同製作。キャストだけでなくスタッフも混成チームという容易ならざる状況を、濱口は作品そのものの危うい魅力へと転化し、韓国/日本、ホモセクシャル/バイセクシャル/ヘテロセクシャル、大人/子供、金持ち/貧乏人、堅気/ヤクザといった境界線の上で登場人物達を漂流させる。

『THE DEPTHS』
東京芸術大学と韓国国立映画アカデミーの共同製作。キャストだけでなくスタッフも混成チームという容易ならざる状況を、濱口は作品そのものの危うい魅力へと転化し、韓国/日本、ホモセクシャル/バイセクシャル/ヘテロセクシャル、大人/子供、金持ち/貧乏人、堅気/ヤクザといった境界線の上で登場人物達を漂流させる。
『永遠に君を愛す』
秀れた監督でもある渡辺裕子の脚本は、普通に映画にすればこの上なくウェルメイドなスクリューボール・コメデイーとなったはずだ。しかし濱口は普通ではない。生まれ落ちたのは、凍りついた笑いと不思議な解放感が共存する怪作である。ヒッチコックの『スミス夫妻』に匹敵するこの異常事態を、あなたは見ずにいられるのか?
『PASSION』
濱口竜介の名を世界に知らしめた記念碑的作品。5人の男女の恋愛感情が複雑・微妙にもつれ合い、ほんのわずかのきっかけで激しく変化する様が、緻密に構成された脚本と周到でねばり強い演出の下に、繊細に、かつエモーショナルに描かれる。そして緻密さと周到さに支えられ、偶然を超えた次元で、今や伝説となった映画の奇跡が訪れる
『記憶の香り』
濱口が他人の脚本で撮った初の作品。現時点で唯一の16ミリ作品でもある。小林美香の徹底的に壊れた脚本を徹底的に壊れたものとして撮ることで、壊れゆく精神が即物的なレベルで呈示される。師黒沢清のある危険な一面を拡大しているとも考えられるか。 河井青葉が『PASSION』とは全く異なる魔性を見せるのにも注目。
『Friend of the Night』
最初期の『何食わぬ顔』から現時点での最新作『親密さ』まで、濱口とのコラボを継続しているミュージシャン岡本英之の依頼により、ライブでの上映のために製作された中篇。怖い映画をという要望に応えて、血も流れず、手や足も千切れないのに、本当に恐ろしい作品となっている。岡本の何食わぬ顔、そして少女が体験する悪夢!
『はじまり』
冒頭での長回しの少女の独り言から一気に引き込まれる。こんな長回しができ、こんな独特の長ゼリフが書けて、こんな風に少女の表情・口調・歩き方を演出できる監督は、おそらく濱口竜介だけではないか。卒業間近の中学生の男女三人の、その年頃に特有の微妙な「三角関係」が見事に描かれる。濱口の才能に技術が初めて追い付いた画期的作品。
『何食わぬ顔(short version)』
このshort versionはlong versionの短縮版ではなく、映画内映画の部分のみを取り出したものだ。それが独立した中篇作品として、long versionの中とは全く異なる顔を見せる。このversion自体が、コンテクストを抜きにして、多義性へと開かれているからである。『親密さ』の二つのversionと同じ事態が既に生じているのだ。
『何食わぬ顔(long version )』
技術的な諸々の難点を除けば(これは大学の映研で撮られた8ミリ映画なのだ)、濱口竜介が既に濱口竜介であることが驚異的だ。的確な演出とショット割り。映画と映画内映画の関係を複雑かつ緻密に構成した脚本。しかもここには、若さと仲間との親密さから来る瑞々しさが溢れている。約10年振りに観られる幻のバージョン。

特集上映・映画祭

『親密さ』 出演:平野鈴、佐藤亮、伊藤綾子、田山幹雄 『親密さ(short version)』 出演:佐藤亮、伊藤綾子、手塚加奈子、新井徹、菅井義久、香取あき ほか 『THE DEPTHS』 出演:キム・ミンジュン、石田法嗣、パク・ソヒ、米村亮太朗、村上淳 ほか 『永遠に君を愛す』 出演:河井青葉、杉山彦々、岡部尚、菅野莉央、天光眞弓、小田豊 ほか 『PASSION』 出演:河井青葉、岡本竜汰、占部房子、岡部尚、渋川清彦 ほか 『記憶の香り』 出演:藤川俊生、河井青葉 ほか 『Friend of the Night』 出演:鈴木里美、岡本英之、大平恵、梶尾翔平、櫻木麻衣羅 ほか 『はじまり』 出演:梅田つかさ、花澤拓巳、馬場省吾 『何食わぬ顔(short version)』 出演:松井智、濱口竜介、岡本英之、遠藤郁子、石井理絵 ほか 『何食わぬ顔(long version )』 出演:松井智、濱口竜介、岡本英之、遠藤郁子、石井理絵 ほか

料金:作品によって料金が異なります。詳しくはサイトをご確認ください。

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

オススメ記事