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上映・公演は終了しました。

2010年/120分/配給=I film
何かを失ってしまった者たちの一対一の関わり―
交差する『喪失と希望』、2つの物語
大阪郊外の町。日に日に緊張感が高まる異国の戦争のニュースがラジオから流れている。古い小さなアパートに独りで住むタクシードライバーの貴治(澤田俊輔)。夜勤明けは大抵、消費者金融からの電話や新興宗教の勧誘、隣室からの喘ぎ声を適当にやり過ごし、部屋で一日無為な時間を送っている。ある日いつも通り市内をタクシーで流していると、妙な色気と無邪気さを持ち合わせた不思議な客・京子(長宗我部陽子)を乗せる。この出会いは、貴治の眠っていた黒い欲望をかき立てることに…。
一方、両親の離婚で父と暮らすため、新生活を迎えた凛(寿美菜子)はずっと心に引っ掛かる、"ある思い"を両親や親友にも打ち明ける事ができずにいた。そんな気持ちを抱えながらの母との再会で、凛の悲しみは静かに、そして激しく流れ出す。彼らは今まさに、始まろうとしている異国の戦争を思い描くことはおろか、目の前のささやかな日常さえどうにもできずにいた…。
これは大阪郊外で暮らす小さき者の「喪失と希望」の物語。
すれちがう他人、つながらない世界
人の痛みなどただ通り過ぎるだけなのか
本作は、人と人、個人と世界の「つながり」を浮かび上がらせ、日常の残酷さ、美しさを問いかける。東日本大震災以降、私たちは今また違う思いで、目の前の日常と「つながらない世界」との狭間を行き来しているのではないだろうか。
生活の変化や罪の意識から戸惑い、独り悩む女子中学生・ 凛には、大人気アニメ「けいおん!」(琴吹紬役)や声優ユニット「スフィア」のメンバーである寿美菜子。本作の撮影当時は高校一年生であり、透明感溢れる繊細さがスクリーンに明滅する。
鬱屈した孤独なタクシードライバーには伝説的カルト映画『鬼畜大宴会』(監督:熊切和嘉)に主演した澤田俊輔。新たな存在感で映画に傷痕のような輝きを残す。 偶然、貴治のタクシーに乗車する不思議な魅力を持った乗客・京子を演じるのは、いまおかしんじ、高橋洋、井土紀州などの個性派監督から多くの支持を受け続ける長宗我部陽子。彼女の存在は、物語に艶を与え、確かな記憶を刻みこませる。
監督は31歳の新鋭、伊月肇。ロサンゼルス、ローマ国際映画祭より正式招待され、海外映画祭で高い評価を得る。撮影は、黒沢清監督らにも絶賛を受ける最注目の若手キャメラマン・高木風太(『堀川中立売』、『君と歩こう』が担当。また、共同脚本・松野泉、照明・浅川周、助監督・桝井孝則など、スタッフには関西インディぺンデント映画シーンの注目人物たちが結集した。
出会うはずのなかった人と人。それぞれに痛みを抱えた人生がいま、ひとつの町の片隅で交差する!
邦画
監督:伊月肇 出演:澤田俊輔、寿美菜子、長宗我部陽子、大島正華
料金:施設参照
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。







