SHIBUYA BUNKA BOOKMARK

ゆーといぴあ

想像力を鍛える「おもちゃ屋」さん

幼稚園の先生の資格も持っているという彩さん。原宿駅近くの事務所にはペットのフェレット”スシ太郎”の姿も。
恵比寿や田園調布などにも店舗を持つ「ゆーといぴあ」。おもちゃだけでなく、絵本や教材なども扱っている。
「子どもと一緒に自由に遊び方を考えたりできるおもちゃがたくさん置いてあるので楽しい」とのこと。

フリーデザイナー・彩櫻恋さんのbookmarkは「ゆーといぴあ」
帽子専門店「CA4LA(カシラ)」のキャップのイラストデザインなどを手掛け、自分のアパレルブランド「Huu 〜probocative aya〜」も立ち上げているデザイナー、彩櫻恋(あや さくらこ)さん。彩さんのbookmarkは、明治通りから一本入ったところにあるおもちゃ屋さん「ゆーといぴあ」。彩さんは「小さい頃、よくおじいちゃんとテレビを無音で見て内容を話し合ったり、左手ばかりを使う日を作っていた」と想像力を鍛える遊びをしていたことを楽しそうに口にする。幼少期に遊びながら学ぶという実体験から、専門学校卒業後に幼児教育の教室でしばらく先生をしたことも。「子どもは想像力がとても豊かで、まったく予想が付かない遊び方を考え出したりして、こちらが驚かされることがよくある。『ゆーといぴあ』には、色が塗ってない積み木だったり、遊び方が何通りもあるようなおもちゃが置いてあって、子どもと一緒に色や遊び方を考えるのが楽しい」と語ってくれた。「以前『CA4LA』で働いていたときに、手描きのイラストをキャップに描いて販売したら、ファッション雑誌で浜崎あゆみさんが被ってくれて、それをきっかけにhitomiさんや、堂本剛さんからもオリジナルキャップの制作を頼まれたことがあった」と当時の様子を振り返る。今ではそれがメインの仕事となり、毎月200点ぐらいのキャップにひとつひとつ絵を描いている一方、手描きを交えたコラージュなど、個人的な作品作りにも力を惜しまない。多彩なクリエイティブの源になっている想像力は、子どもとの遊びなどを通じて普段から鍛えられているのだろう。

ゆーといぴあ 原宿店
渋谷区神宮前6-32-5 ドルミ原宿1F
TEL.03-3797-3304
11:00〜19:00(年中無休)

INFORMATION

現在、神南にある「kawara cafe」で彩さんを含めた11人のクリエーターによるグループ展が開催されている。フリーマガジン「IIIIIIIIIII(イレブンアイ)」(写真右)の創刊を記念したイベントで、展示は参加メンバー2人ずつによるリレー形式で行われている。10月14日(土)には、メンバーによるライブペインティングが行われ、完成した作品は21日まで店内に飾られる予定。「IIIIIIIIIII」の表紙にはメンバーとも親交のあるヒロ杉山さんの描き下ろしのイラストが使われており、元々、メンバー同士は渋谷界隈のグループ展やインターネットなどをきっかけに知り合ったそう。彩さんは、2004年に行われたラフォーレ原宿の仮囲いアート展に作品を提供したり、昨年末にNANZUKA UNDERGROUNDのオープニング展示として行われた『フィッシュマンズ展〜THE LONG SEASON REWIND〜』にも参加しており、渋谷や原宿などを中心に幅広く活動をしている。

彩櫻恋(あや さくらこ)

(サイトは11月10日オープン予定)


(2006年10月16日 20:11:00)

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