La.mama
人が場所を作り、場所が人を作る
道玄坂にあるLa.mamaは新人アーティストの育成を丁寧に手がけることでも有名。THE YELLOW MONKEYやMR.CHILDRENなど、「ラママ出身」とも呼ばれるバンドをいくつも輩出している。
FACTORYでは土日の午後に音楽系のイベントを行うことが多く、MERZBOWのライブが予定されている「FORESTATION」も倉持さんが関わっている。(秋田昌美(MERZBOW)photo©jenny)
UPLINK企画・運営スタッフ・倉持政晴さんのbookmarkは「La.mama」
2005年の宇田川町への移転により、飲食業を含めた複合的イベントスペ−スとなった「UPLINK FACTORY/GALLERY/TABELA/X」。これまでもエッジの効いたイベントを数多く開催してきたUPLINKの企画・スペース運営を手がける倉持さんが、「ここ何年も行っていないけれど」と前置きしながら紹介してくれたbookmarkは、老舗ライブハウス「La.mama」。「90年代後半はよく都内のライブハウスに通っていて、特に当時La.mamaで観た『キャロライナー・レインボウ』や『ボルビトマグース』といった特殊なミュージシャンたちの全力投球のライブは今も鮮明に記憶に残っている。会場全体の異様なエネルギーは、お客さんも含めてその企画に関わる人全員が作り上げた『場』だからこそ生じたのだと思うし、その体験は今の自分が携わる仕事のモチベーションとも直結している」と語る。UPLINKは移転してスペースが増えたことで、カフェを利用するお客さんがギャラリーの展示を覗くようになったり、ライブスペースのスケジュールが詰まっているときにはレストランでディナーショーを開催するなど、建物全体を有機的に使って「場所」の持つ魅力を上手く引きだしている様子が伺えた。「どんなイベントであっても面白いのはその場に関わる「人」そのものだと思うので、魅力的な人をシンプルに紹介していきたい」という倉持さんの言葉は、場所に対する強い思い入れがあるからだろう。
La. mama(ラ・ママ)
渋谷区道玄坂1-15-3 B1F
TEL.03-3464-0801
COMPANY'S INFORMATION |
UPLINKでは4つの異なる空間を使って、映画・音楽・アート・ダンス・講演・ワークショップなど、さまざまなイベントを行っている。5月7日にはUPLINK初のお笑い系のイベントとして、「ぜんじろうの一人噺」(会場はUPLINK FACTORY=写真右)が企画されている。「漫談家」を自称し、アメリカでスタンダップコメディアンとしても活動してきたぜんじろうがこの場所を選んだのは「無個性な空間」だからだという。お笑いに関して色の付いていないフラットな場所だからこそ、一人で1時間喋るだけという意欲的な企画が実現できるのかもしれない。このイベントは毎月一回開催される予定で、ほかに「Sound Room GOLD」「東ティモール報告会」「サルサのルーツ『ソン』の世界」「COMPOSEZ DE COMPOSEZ」「our songs」など、ゴールデンウィーク期間中だけでも倉持さんが企画・運営に関わったイベントが多数ある。 |
UPLINK FACTORY/GALLERY/TABELA/X |
(2006年04月18日 20:36:00)