COSMIC ROCK JAM
ジャンルレスなビートを刻む映画館
TOKION誌が主催する野外フリーパーティ「COSMIC ROCK JAM」は、MCにZEN-LA-ROCKを迎え3月25日(土)に代々木公園野外ステージで行われる。(入場無料、12:30〜20:00)
高見澤さんの一押しアーティストは「RUB-A-DUB MARKET」。「ジャングルを一般層にまで押し広めた立役者! 彼らが出演する時はこれから公開予定の『ルーツ・ロック・レゲエ』のチラシを配りに行きたいと思います」。
「シアターN」劇場スタッフ・高見澤学さんのbookmarkは「COSMIC ROCK JAM」
ルワンダの大虐殺事件を描いた映画『ホテル・ルワンダ』が大ヒットを続けているシアターNは、昨年12月にオープンしたばかり。その中で主にレイトショーの番組編成を担当している高見澤さんのbookmarkは、代々木公園で開催されるフリーパーティ「COSMIC ROCK JAM」。雑誌「TOKION」が主催する野外パーティで、「ジャンルレス・スタイルで今聴きたい音・見たい映画と野外で過ごす」をテーマに、OLAibiや井上薫など様々なジャンルのバンドやDJが出演するほか、SF映画の上映もある。高見澤さんは以前、別の映画館で勤務していたときも、ダンスミュージックのルーツを探ったドキュメンタリー『マエストロ』、伝説的なレゲエ映画『ロッカーズ』や『モーグ』など音楽をテーマにした作品を上映して、いずれも好評だったそう。「吉祥寺のバウスシアターさんでも音楽に特化した特集上映をよく行っているように、音楽系の映画はその土地柄に左右されることが多いと思う。この桜丘町にも楽器屋やスタジオがあって、音楽ファンが多く集まる場所なので、これからもうちでしかできないような面白い作品を上映していきたい。」と話すように、シアターNのレイトショーは音楽を扱った映画が多くなりそうだ。ライブに行くのとは違い、音楽系の映画には、音だけではなく、映像と合わせてそのアーティストを取り巻く人間模様やその時代の熱気に触れることができる良さがある。たとえその時代、その場所にいなくても、まるで当時の音楽シーンに深く浸っているような、そんな感覚が心地良いのかもしれない。フロアの反応によって選曲を決めるDJのように、高見澤さんはお客さんの反応を読みながら次に上映する映画をセレクトしているようにも見えた。
THEATER's INFORMATION |
現在「シアターN」では、『漆黒の音楽』という黒人音楽に関わるドキュメンタリー映画を特集上映中。最終週の『Jeff Mills Live−BLUE POTENTIAL 特別編集版』(写真右)では4月に行われる大型野外イベント「渚音楽祭」での出演も予定されている、デトロイトテクノの奇才ジェフ・ミルズがモンペリエ交響楽団と一緒に行ったライブのドキュメンタリー。見所は「オーケストラ用にアレンジされた名曲『Sonic Destroyer』など、すべて本作でしか聴くことのできないものばかり。是非劇場で体感してください!」とのこと。今後は、狂気の米国バンド“ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー”に7年間密着したドキュメンタリー『DIG!』や、『ロッカーズ』『ハーダー・ゼイ・カム』に続く伝説のレゲエ映画『ルーツ・ロック・レゲエ』の世界初上映など、音楽好きの心をくすぐるラインナップが予定されている。 |
シアターN 渋谷 |
(2006年03月22日 11:09:00)