渋谷文化 PROJECT

アクセサリーショップ「kensscratch」

「いいもの」と長く付き合っていく

市村さんは渋谷のデザイン系専門学校に通っていたこともあって、シネマライズやパルコミュージアムなど、スペイン坂周辺で遊ぶことが多かったそう。
「kensscratch」では、10年以上前からオリジナルのアクセサリーや革製品を取り扱っている。価格帯はシルバーリングで１万円台ぐらいの商品が多い。
店内の工房ではシルバーを溶かす火が灯っている。外の窓からも火が見えるので、市村さんはこの灯りを営業中かどうかの目印にしているという。

ユーズド・セレクトショップ「RAGTAG渋谷店」スタッフ・市村綾乃さんのbookmarkは「kensscratch」
公園通りから一本入った通りにある「RAGTAG」は、高級ブランド品の古着屋の先駆けとして東急ハンズの並びにオープンし、2003年に現在の場所にリニューアルオープンした。渋谷店スタッフの市村さんのbookmarkは、アクセサリーショップ「kensscratch（ケンズスクラッチ）」。キャットストリートの裏手にあるこのお店は「どれも基本のデザインがシンプルなので、流行に関係なくずっと使うことができる。お客さんの好みに合わせて細かい調整にも応じてくれるし、革製品のメンテナンスなども気軽にしてくれる。フルオーダーからちょっとした加工まで、まるでお客さんとお店とのコラボレーションのようにその人だけのオリジナルのアクセサリーを追求してくれる。」とのこと。市村さんがRAGTAGに入社したきっかけを伺うと、それまで肌にアレルギーがあって古着が着られなかったが、友人と訪れたRAGTAGで商品を買って以来、抵抗なく着られるようになり、それまでの古着のイメージを覆されたことが印象的だったと話してくれた。ブランド品を古着で安く手に入れられることも、一度買ったアクセサリーを長く愛用することも、どちらも「作り手」に対する尊敬の気持ちやリサイクル精神が根底にあるように思えた。それは「いいものとは、創り手の想いがつまっているもの」と掲げるRAGTAGのコンセプトにも通じるのかもしれない。

Shop's INFORMATION

「RAGTAG」は1985年の創業以来、デザイナーズブランドと呼ばれる高級ブランドの製品を主に取り扱っていたが、時代やニーズに合わせてストリートからゴスロリ系まで、取り扱うブランドの幅を広げている。新品時のほぼ半額程度の値段設定の商品が多いが、値頃感だけでなく買い物をする気分や空間もサービスの一つとして捉えて、商品の衛生管理やインテリアや接客には特にこだわっているそう。また、RAGTAG WORK＆VINTAGE店（神宮前）では、3月10日より30日まで「Free Spirits展」として、70年代を代表するヴィンテージアイテムが期間限定で展示される。普段なかなか見ることができないレアものや、ヴィンテージウェアの第一人者、田中凛太郎氏による秘蔵アイテムも展示される予定。

RAGTAG渋谷店 渋谷区神南1-17-7 TEL．03-3476-6848 営業時間：12:00〜21:00 （定休日なし。第3木曜の買い取り14:00〜）

（2006年03月01日 20:43:00）

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