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間もなく見ごろ!代官山に佇む邸宅「旧朝倉家住宅」の紅葉

旧山手通り沿い、代官山ヒルサイドテラス裏に佇む重要文化財「旧朝倉家住宅」は、紅葉の時期の庭園が美しいことでも有名です。例年に比べて木々の色づきがゆっくりの今秋は、間もなく紅葉狩りの本番。見ごろを迎える12月6日(日)には、毎年恒例の「紅葉茶会」が催されます。
旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって、大正8年に建てられました。関東大震災や太平洋戦争などを経るも、現在までその姿を残し、平成16年に国の重要文化財に認定。現在も一般に公開されています。
代官山の裏路地にあるにもかかわらず、広い敷地を有しており、主屋、土蔵、車庫の他、庭門、日本庭園から成る敷地総面積は、約5420平方メートル。2階建ての主屋は床のほぼ全面が畳敷き、瓦葺屋根や下見板張りの外壁などは、明治時代から昭和30年頃に建てられた邸宅の特徴を持っています。虎次郎氏が材木店で働いた経験を生かして、自ら建設用の材木を選別したと言われるこだわりの住居です。

朝倉邸広間

朝倉邸床の間

庭門と紅葉

庭門の向こうに現れるのは、西渋谷台地の崖線を利用した回遊式庭園。敷地外の眺望も取り込むよう意図して造られ、当時庭園からは目黒川や富士山までも望むことができたというほど眺めがよいです。雑木林風の植栽の他、サザンカヒガンバナ、シャガなどの花々も植えられ、豊かな景観を作り出しています。

所々に配置された石灯篭の添景物

ここに使われている庭石の一部には、中央に穴が空いているものがあります。旧朝倉精米所で精米の際に利用されていたもので、中央の穴は留め具用の穴だそう。散策の際はぜひ探してみてくださいね。

屋内から望む紅葉

春はツツジや新緑、梅雨にはアジサイ、秋にはモミジの紅葉、晩秋にはサザンカなど、四季の移ろいを楽しむことができる庭園は、いつ訪れてもフォトジェニック。外国人観光客もカメラを片手に記念撮影に臨んでいました。そして、一年を通して最もお庭が華やぐのが、この紅葉の季節。イロハモミジやヤマザクラ、ドウダンツツジ、ムクノキなどが赤や黄色に色づきます。

紅葉茶会が催されるお部屋は、庭園の木々を目の前に望む

いよいよ紅葉の見ごろを迎える12月6日(日)には、毎年恒例の「紅葉茶会」が開催。秋の木々を愛でながら、心落ち着くひと時を過ごされてはいかがでしょうか。

紅葉茶会
〇日時:2015年12月6日(日)11:00〜12:30、13:30〜15:00 
    ※お菓子がなくなり次第終了
〇連絡:文化振興課交流推進係(03-3463-1142)

重要文化財 旧朝倉家住宅
〇住所:渋谷区猿楽町29-20
〇電話:03-3476-1021
〇公開:10:00〜18:00(最終入館17:30)
    冬期(11月〜2月)は10:00〜16:30(最終入館16:00)
〇休館:毎週月曜日(月曜日が休日のときはその直後の休日以外の日)
    年末年始(12月29日〜1月3日)
〇料金:一般100円、小中学生50円
    ※10人以上 の団体 一般80円、小中学生40円
    ※60歳以上の方、 障害のある方、及び付き添いの方は無料
〇交通:東急東横線 代官山駅下車 徒歩5分
    ハチ公バス 代官山駅下車 徒歩7分
    東急トランセ ヒルサイドテラス下車 徒歩3分

土屋絵美(代官山ひまわり)

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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