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面試圖標

哈里斯鈴木惠美
(Change.org日本代表)

學會任何“改變”,你期待什麼呢?
只有外向的一個人移動世界“Change.org”

輪廓

高校まで日本で育ち、米イェール大学に留学。卒業後、マッキンゼー&カンパニー勤務を経て、オバマ選挙キャンペーン参加、ソーシャルインキュベーター企業Purposeの立ち上げに参画。2012年帰国し、2013年Change.org日本を設立する。コワーキングスペース・みどり荘のオフィスで、2名のスタッフとともにChange.org日本を運営中。

渋谷はChange.orgの存在意義を、ある意味で象徴する街

_Change.org日本の拠点を渋谷にしたのはどのような理由でしょうか。

いくつか理由や事情があります。まず前提として、私たちスタッフはあくまでもサポート役であり、重要なのはユーザーが主導するキャンペーンです。その意味では、オフィスの場所は大きな意味を持ちません。とはいえ、どこでも良いかと言われるとそうではなく、Change.orgの存在意義は、オープンなスタンスで多様性を認めて社会を変えていくことにあります。それなのに、仮に霞ヶ関のお堅いオフィスビルに事務所があったら、ちょっと違和感がありますよね。多様な価値観を受容する渋谷は、ある意味、Change.orgのあり方を象徴する街だと思っています。また従来型のオフィスではなく、人が自由に出入りできる空間にしたいと思い、いろいろなコワーキングスペースを見学しました。その中で、「みどり荘」は一際外観が素敵でしたし、入居者間のコミュニケーションが心地よく、ぜひここで仕事をしたいと思いました。あとは、自転車で通える場所にしたかったという個人的な事情もありますけど……(笑)。

_絵美さんと渋谷との付き合いの始まりを教えてください。

小学校から調布のインターナショナルスクールに通っていましたが、中学から高校にかけての遊び場は、もっぱら渋谷。完全なホームグラウンドでしたね。友だちとSHIBUYA109でブラブラしたり、カラオケに行ったり、膨大な時間を過ごしました(笑)。渋谷ヒカリエができる前にあった(東急文化会館の)映画館にもよく足を運びましたよ。赤いカーペットが敷かれたオールドスタイルの感じが素敵でした。当時から街の雰囲気はあまり変わっていないと思いますが、ガラス張りの建物が増えたり、全体的にキレイになりましたよね。あとは私自身が歳を取って、センター街など若者のハイエネルギーに満ちた場所は、ちょっと疲れることも。今も渋谷や原宿で友だちと会いますが、その後に恵比寿や中目黒などの静かなエリアに移動することも増えたかなぁ。

_絵美さんにとって、渋谷はどんな街ですか。

アイデンティティーを探している若者の不満やエネルギーがあふれる街というイメージですね。反抗期っぽい態度が許されるというか、他の街ではしゅんとしていた若者が、渋谷では自分でいられる。大人の目線から外れて遊べる。そんなイメージを持っています。私が10代の頃、そんな思いを持っていましたので……。それから渋谷は、アジアのカルチャーやトレンドが生まれる街という位置付け。ファッションにしろ、音楽にしろ、渋谷で生き残ることができれば、どこでも通用するというくらい競争が厳しいですよね。渋谷ヒカリエにしても、日本や世界から選び抜かれたモノが集まってきていますし。

_海外から友人が来日されたら、渋谷のどこを案内しますか。

常に行列が途絶えない、渋谷マークシティにある人気寿司店「美登利寿司」

私のデフォルト・ツアーを紹介しましょう(笑)。まずハチ公前で待ち合わせて、渋谷マークシティの「美登利寿司」へ。だいたい1時間待ちくらいですが、久しぶりに会う友だちが多いので、その間に近況を伝え合います。それでお寿司を食べてもらうと、必ず感動されますね。「こんなに安いのに、こんなに美味しい!」と。お腹を満たしたら明治神宮へ。大抵、東京のど真ん中にこれほど大きな緑の空間があることに驚きます。明治天皇がどのように日本を作ったかなど、歴史的な説明もしながら、のんびり散策します。次に原宿・竹下通りを歩き、海外でも話題になっているユースカルチャーを見てもらってクレープを食べたり、渋谷に戻ってカラオケで遊んだり。ちなみにカラオケは海外にもありますが、日本の機器の充実ぶりやバックグラウンドの動画などはすごく特殊らしく、みんな喜びます。他に感動されるポイントは、渋谷に限りませんが、電車がキレイで正確だったり、食べ物が何でも美味しいことだったり、トイレが清潔だったり、人が親切といったことでしょうか。

「みどり荘」の屋上は、同スペースの住人たちの憩いの場となっている。

渋谷の情報発信の在り方が変われば、日本やアジアが変わる

_今の渋谷に足りてないと思うものは?

私自身、街に何かを求める気持ちがあまりないので難しい質問ですね。どちらかというと、その街に入ってくる人が街を変えていくという感覚を持っています。そうですね、強いて足りないものを挙げるとすれば、新しいものを追い求めるあまり、古いものを残すという観点がやや弱いかな。地価の高さや建物の耐震性の問題が関係しているのでしょうが、どんどん新しく大きなものばかりになるのも、どうかと。それまでの街の歴史を尊敬し、良いものを残しつつ、新しいものを作るのが理想だと思っていますので。

_渋谷の街で「チェンジ」してみたいことはありますか。

これだけ多くの若者が集まるのですから、社会や政治の問題に触れられる場所があるといいですね。街には広告があふれていますが、少しでも社会的なメッセージを発信して関心を高めてほしい。それから、これは主に企業やマスメディアに対する意見ですが、渋谷はカルチャーやトレンドを発信し、アジアに対しても大きな影響力を持つ街だからこそ、メッセージの出し方をよく考えていただきたいです。例えば、日本の女性アイドルは、小さくて可愛らしいキャラクターづくりに徹していますよね。本来は、多様な魅力が認められるべきなのに、と思います。渋谷を歩いていても、少女の画一的なイメージを利用した広告や商品がよく目に付きます。ジェンダーに対する意識は、街に反映されるんですよね。こうしたイメージづくりは、一般の女の子にとっては大きなプレッシャーですし、女の子の自分に対する自信のなさに付け込んだやり方だと感じてしまいます。世の中に作られたイメージから個人が抜け出して考えるのは難しいですから、企業やマスメディアは情報の発信についてよく考え直していただきたい。一つの価値観にとらわれず、渋谷の街が一体となって、素敵な女の子の像を考え直していけば、日本全体が変わっていく可能性があると思っています。

_2020年の東京オリンピック開催に向け、渋谷、あるいは日本全体で取り組むべきことは何でしょうか。

街のあちこちに英語や韓国語の看板があるのは親切ですが、さらに一歩進んで日本人全体が外国人に対するコミュニケーション・スキルを高めていくことが理想だと思いますね。日本人が解釈した外国人が望むことと、実際に来日した外国人が望むことには、少しギャップがあります。外国人は、日本人自身がリアルタイムで楽しいと感じていることを体験したがりますが、そのためには従来の観光案内ではなく、フェイス・トゥー・フェイスの案内が求められるのではないでしょうか。

_今後、実現したいことは何ですか。

Change.org日本のスタート当初は、代表としての重責にとらわれていました。もちろん今でも大きなミッションを抱えていますが、あくまでもChange.orgは「きっかけ」を与えるのが使命であり、人々にアクションを強制することはできません。最近では「自分ができることをすればいい」と、少しずつ肩の力が抜けてきた感じで。昨年11月にインドに行って、あれこれ考えてみたんですが、結論としては「心配したことは、起こらないことが多い」「いろいろと心配しても意味はない」と開き直ることに(笑)。とにかく、今は一日単位で頑張って、「明日も頑張ろう」と。そんな寝付きの良い毎日の繰り返しが、人生の幸せなのではないかと、日々考えています。Change.orgは、たった一人の発信が、社会を大きく動かす可能性を秘めたツールだと信じています。私がオバマのキャンペーンをきっかけに目覚めたように、Change.orgを通じて一人でも多くの人に社会に対するアクティブな気持ちを持ってもらいたい。そのために、これまでは発信する術を持たなかった人にも、「私にもできるんだ」というインスピレーションをもたらすサイトであり続けたいです。

>>change.org

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