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HIKARIE × SHIBUYA ヒカリエがオススメする3本

今月、渋谷ヒカリエで開催される「展覧会」「イベント」など、最新のカルチャー情報の中からオススメをピックアップ。

今回のテーマ

渋谷ヒカリエ「8/」 5月のPick Up

話題の女優の過去や人気芸人の恋のお相手など、映画やバラエティ番組を見ているだけでは伝わってこない芸能人の「裏事情」って、多くの人々の気になるところ。演技であれ漫才であれ「表現されたものが全て」という意見もあるだろうが、インタビュー記事などで彼らのこれまでの道のりや好みの女性のタイプなどを知ると、その人間性に感激したり、なんだか身近に感じたりするもの。裏事情を知って対象により深く感情移入するのも、やっぱり楽しいものである。 今回「Hikarie×SHIBUYA」で取り上げるのは、天才浮世絵師・葛飾北斎が弟子にあてて記したデッサン、人気サイトのライター陣の作業風景と、その創作活動の「舞台裏」を伝える展示・企画。天才が伝授するデッサンのポイント、人気サイトを支えるライター陣同士の人間関係を見て、その人気の秘訣を探してみては? 加えて韓国のアーティストが銭湯の中の人々を描いたアート作品も紹介。集まるのは、年齢も肩書きもバラバラの人々だが、それぞれの「裸」に、あなたは何を見るだろうか。

今月のオススメ

「北斎漫画」展

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主催:浦上蒼穹堂
タイトル
「北斎漫画」展
開催場所
渋谷ヒカリエ 8/CUBE 1,2,3
開催期間
2013年5月15日〜2013年5月27日
開催時間
11時〜20時
作  家
葛飾北斎
入 場 料
無料

CUBE 1,2,3では5月15日から、江戸時代後期に活躍した浮世絵師葛飾北斎のスケッチに焦点を当てた展示がスタートする。「大波」や「赤富士」などからなる浮世絵シリーズ『冨嶽三十六景』が代表作として知られる北斎。『北斎漫画』は全15冊の中に森羅万象約4000図を描き込んだデッサン帳のようなもので、元々は全国にいた弟子に向けて「絵手本」として発信。発売当時の日本では一般庶民から武士、大名に至るまでに好評を博した。また19世紀中頃ヨーロッパにもたらされると、マネ、モネ、ドガなど印象派の画家たちに影響を与え、近年ではパウル・クレーも『北斎漫画』を模写していたことが分かっている。世界中の画家のテキストブックとなった一方で、出版文化という視点から見ると、初編から15編まで全15冊を64年かけて出版したロングセラーとも位置づけられる。

社会社見学009 デイリーポータルZ移動編集部

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主催:ニフティ株式会社
タイトル
社会社見学009 デイリーポータルZ移動編集部
開催場所
渋谷ヒカリエ 8/Creative Lounge MOV
開催期間
2013年3月25日〜2013年9月20日
開催時間
11時〜20時
参  加
デイリーポータルZ
入 場 料
無料

Creative Lounge MOV内aiiimaでは現在、話題の会社がまるごと引っ越してくるaiiimaの企画「社会社見学」が開催中。昨年4月末に入居した建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE」を皮切りに、『大人の科学マガジン』で知られる「大人の科学編集部」、出版社・ナナロク社など話題の会社が次々と拠点を構え、その作業風景を公開してきた同企画。第9弾となる今回は、身近な面白い物事の取材記事を日替わりで掲載する無料の読み物サイト「デイリーポータルZ」の編集部が登場。これまではニフティに編集部を置き、記事の執筆ライターは主に自宅で作業をしてきた同編集部。果たしてメンバーが顔を合わせると記事に変化は現れるのか。けんかしたりしないか。そもそも集まるのか。関係者の様子がよくわかるガラス張りの部屋での作業を、日々アップされる記事とともに楽しみたい。

イ・ヨンビン展

イ・ヨンビン「Drawing」部分, 2012 ©Lee Youngbin
タイトル
イ・ヨンビン展
開催場所
渋谷ヒカリエ 8/ART GALLERY
開催期間
2013年5月22日〜2013年6月3日
開催時間
11時〜20時
作  家
イ・ヨンビン
入 場 料
無料

ART GALLERYでは5月22日から、アーティストイ・ヨンビンの個展がスタート。ヨンビンは1980年ソウル生まれ。2004年にSungshin Women’s Universityを卒業後の2009年に同大学大学院でM.F.A.を取得。現在ソウルを拠点に制作する。韓国の伝統的な素材を使い、紙に水彩と墨により緻密で透明感あるイメージを作り上げるのが持ち味で、今回は公衆浴場を俯瞰して繊細なラインでタイルや人物を描くシリーズを紹介。シリーズには大きな空間を描いた作品と人物に焦点をあてた作品があり、裸の人物達は大きな浴場の中で小さく社会的な役割から離れた素の平等な存在として描かれてる。作品では「陰」の概念や、ネガティブな中に希望や美しさをみる思想を表現。はかなさや孤独感とともに、強さも感じられる彼女の独特な世界観を味わってみては。

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