渋谷ヒカリエ「8/」 5月のPick Up
たまたま飲み屋で隣り合った人、職場の取引先の人、結婚式の相手側の友人…、人生は「出会い」に満ちている。そのたった一回の出会いが新しい仕事に結びついたり、友人関係へと発展したりしたりすることもあるが、そんな未来を待たずとも、今、目の前にいる誰かと共に過ごすほんのひと時は、一生に一度しか巡ってこないかけがえのないもの。その出会いに感謝して誠意を尽くせという千利休の言葉「一期一会」を思ってみると、日常の様々な人々との出会いが、大きな楽しみとして胸に迫ってくるのではないだろうか。 今回は、そんな「出会い」をテーマにヒカリエ8/で展開する企画をピックアップ。 京都老舗陶磁器店と独デザイナーとの出会い、沖縄石垣島とクリエーターとの出会い、中国生まれのアーティストとNYとの出会い、それぞれの形や傾向は全く違えども、人生の一瞬の出会いを価値とするからこそ生まれた作品、企画ばかり。 外へ出かけるのが心地良い5月。これらの企画を、あなたの「出会い」の一つにしてみては?
京都・たち吉 since 1752 『Luigi Colani 2020 Collection』 展示発表会
- タイトル
- 京都・たち吉 since 1752 『Luigi Colani 2020 Collection』 展示発表会
- 開催場所
- 渋谷ヒカリエ 8/CUBE 1, 2, 3
- 開催期間
- 2014年5月 8日(木) - 2014年5月19日(月)
- 開催時間
- 11:00〜20:00
- 主 催
- 株式会社たち吉
- 入 場 料
- 無料
CUBE 1, 2, 3では5月8日から、京都発陶磁器専門店「たち吉」とデザイナールイジ・コラーニさんの協働製品の展示発表会が始まっている。
コラーニさんは1950年代からキャリアをスタートさせ、アルファロメオ、フォルクスワーゲン、BMWなどのカーデザインを多く手掛けた。1960年代に家具のデザインを、1970年代にはボールペン、テレビなどの家庭用品からユニフォームやトラック、キッチンまで多岐に渡るデザイン活動を展開。有機的なデザインと型破りなアプローチで知られ、数多くのデザイン賞を受賞している。
同展は、たち吉が創業260年を迎えたのを記念して実施。同社では1980年代、コラーニさんと協働で陶磁器「オボ」「デュードロップ」「オボ?」の各シリーズを展開。今回これをリニューアルし、新たにマグカップを追加したシリーズを「Luigi Colani 2020 Collection」として発表。同展を新作展示発表会に位置づける。京都の「粋」を伝える老舗と、人気デザイナーとが組み合わさった、新しい器の世界観を楽しみたい。
石垣島Creative Flag
- タイトル
- 石垣島Creative Flag
- 開催場所
- 渋谷ヒカリエ 8/Creative Lounge MOV
- 開催期間
- 2014年5月28日(水) - 2014年6月3日(火)
- 開催時間
- 11:00〜20:00
- 主 催
- 石垣島Creative Flag
- 入 場 料
- 無料※※ワークショップ参加は有料・要申込
Creative Lounge MOVでは5月28日から、沖縄・石垣島ゆかりのクリエーター35組が参加する「石垣島 Creative Flag」プロジェクトが出展する。
石垣市の文化産業創出事業の一つとして、地元出身者や血縁者、居住者など市に縁のあるクリエーターをアーカイブ化することにより、国内外へPRすることを目指す同プロジェクト。昨年12月に活動をスタートさせ、映像や写真、デザインや音楽など様々な分野で活動する35人が集まった。
メンバーに名を連ねるのは、石垣島へ移住後沖縄工芸士に師事し、2011年から彫刻の世界へ転向した都築康孝さん、大阪出身のフリーの映像カメラマンで、TVCMやミュージッククリップなどを手がける金岡チカヲさん、石垣生まれ、東京在住のグラフィックデザイナーヨザエイイチロウさんなど。
期間中は会場にて、作品展示やワークショップなどを行う予定。
ジャオ・シュエビン展
- タイトル
- ジャオ・シュエビン展
- 開催場所
- 渋谷ヒカリエ 8/ART GALLERY
- 開催期間
- 2014年5月29日(木) - 2014年6月23日(月)
- 開催時間
- 11:00〜20:00
- 主 催
- 小山登美夫ギャラリー
- 入 場 料
- 無料
ART GALLERYでは5月29日から、中国生まれのアーティスト、ジャオ・シュエビンがニューヨークの風景に着想を得たシリーズ「セントラルパーク」の展示がスタートする。
シュエビンは1967年中国北京生まれ。力強さと細密なディテールの両立する描写が特徴で、ニューヨーク、パリ 、上海、シンガポールなどで数多くの展覧会を行っている。
今回展示するシリーズは、嵐に襲われた後のニューヨーク、セントラルパークのノース・ウッズ・エリアの風景を彼が目にし、その荒々しさと生命力に魅了されたことがきっかけで制作されたもの。薄い油絵具を細い筆で塗り重ね、冷ややかな色調で枯れた枝や落ち葉を表現。光と影の濃淡が豊かに描写された光線の表現は、モノクローム写真や中国の伝統的な水墨画を思い起こさせる。中国生まれのアーティストがニューヨークを舞台に独自の解釈で描いた風景画を味わいたい。