渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

CULTURE × SHIBUYA 編集室がオススメする3作品

「映画」「アート」「イベント」「ライブ」「ステージ」など、渋谷で公開、開催を予定するカルチャー情報の中から、編集部オススメをピックアップ。

今回のテーマ

旅行気分を味わう映画

いよいよ今年も残り僅か。今年は最大で9連休と日並びがよく、中・遠距離の旅行が増えるのではないかと言われる。たくさん休みが取れる人も、取れない人も、年末年始の予定はもう決まっているだろうか? 今回は、年始早々に渋谷で公開予定の映画から、「旅」を描いた3作品をピックアップ。フィンランド映画の巨匠が描く北欧ロードムービー、前田敦子さんが初の海外ロケに挑戦した極北サスペンス、ギリシャの海辺を舞台にした男女の会話劇と、それぞれの場所が持つ独自の時間・背景を軸に物語は進んでいく。国内外への旅は、日常に疲れた体を癒やし、新たな自分を教えてくれるきっかけの一つ。映画鑑賞をきっかけに、それぞれの土地が持つ豊かな空気感に触れてみては?

今月のオススメ

旅人は夢を奏でる

画像
2013年/フィンランド/143分/配給:アルシネテラン/©Road North
タイトル
旅人は夢を奏でる
上映場所
シアター・イメージフォーラム
上映期間
2014年1月11日(土)〜
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
ミカ・カウリスマキ
出  演
ヴェサ=マッティ・ロイリ、サムリ・エーデルマン、ペーテル・フランツェーン

シアター・イメージフォーラムでは1月11日から、フィンランドのミカ・カウリスマキ監督による北欧ロードムービー「旅人は夢を奏でる」が公開される。
アキ・カウリスマキとともに、兄弟で監督業を営みフィンランド映画界の一時代を築いたミカ・カウリスマキ。脱力系のユーモアあふれる作風が特徴で、ブラジル音楽についてのドキュメンタリー「モロ・ノ・ブラジル」など音楽をテーマにした作品も多い。
最新作となる同作は、父と息子のロードムービー。一流のコンサートピアニストとして成功するも、私生活では妻に出て行かれてしまった男、ティモ。35年間も音信不通だった放蕩者の父、レオ。無理やり始まった二人旅は、母親違いの姉との初対面から始まり、ティモにとって自分のルーツを探る旅となっていく。ミュージシャンとしても活躍する2人は、フィンランドの壮大な自然のもとで歌と演奏をゆったりと展開。余計な感傷や大げさな演出がない北欧映画ならではの心地よさを、体験してみては?

Seventh Code

画像
日本/2013年/60分/配給:日活/©2013 AKS
タイトル
Seventh Code
上映場所
シネクイント
上映期間
2014年1月11日(土)〜1月18日(金)
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
黒沢清
出  演
前田敦子、鈴木亮平、アイシー、山本浩司

シネクイントでは1月11日から、前田敦子を主演に迎えたサスペンス「Seventh Code」がスタートする。
同作は、3月5日にリリースされる前田敦子のシングル「セブンスコード」に合わせて、そのミュージックビデオとして制作。「トウキョウソナタ」「リアル〜完全なる首長竜の日〜」などで知られる日本映画を代表する監督・黒沢清がメガホンを取った。
作中、秋子(前田敦子)は一人の男が追い求め、極東の街・ウラジオストクへ。再会した松永(鈴木亮平)は秋子を覚えていなかったが、「外国では絶対に人を信じてはいけない」と言い残し、彼女の前から姿を消した。秋子は日本人の斉藤(山本浩司)が営む街の食堂で働きながら、松永を探す日々を送っていたが、そんなある日、斉藤から松永に関わる情報が入る。マフィアたちの出入りがあるこの街の廃工場に松永と思しき人物も出入りをしているという。秋子は「彼にもう一度会いたい」と心に決め、松永が出入りしている廃工場へ向かうのだった─。
前田さんにとっては初めての海外ロケで、ロシア語にも挑戦。ロシア人俳優たちも顔を揃える壮大な大地を舞台に、想像を超える結末が待ちうける!

ビフォア・ミッドナイト

2013年/アメリカ/108分/配給:アルバトロス・フィルム/©2013 Talagane LLC. All rights reserved.
タイトル
ビフォア・ミッドナイト
上映場所
Bunkamuraル・シネマ
上映期間
2014年1月18日(土)〜
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
リチャード・リンクレイター
出  演
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー

Bunkamuraル・シネマでは1月18日から、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーが出演して18年前にスタートした恋愛劇の第3章「ビフォア・ミッドナイト」が公開される。
1995年、列車のなかで出会ったアメリカ人のジェシーと、フランス人のセリーヌ。ウィーンの街を歩きながら“夜明け”までの時間を過ごし、再会を約束して別れた「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」が公開された。それから9年後には「ビフォア・サンセット」がロードショー。ジェシーはウィーンでの一夜を小説に綴り、作家として訪れたパリの書店でセリーヌと再会。ふたりは“夕暮れ”までのわずかな時間をともに過ごした。
そしてさらに9年後。それぞれにパートナーがいながらもお互いへの感情に気づいてしまったふたりは、あの後、どんな人生を歩いて来たのだろうか?ロマンチックな出会いと再会を経て、おとぎ話の“その先”を生きるジェシーとセリーヌ。美しいギリシャの海辺の街を舞台に、本物の愛へと辿り着く、真夜中までの数時間が描かれる。
監督は、国際映画祭でも高く評価された全2作にひき続いて、リチャード・リンクレイター。前作の魅力だった会話劇は今回も全面に展開し、冒頭の車中でのシーンから、仕事、家族、小説、過去、未来、あらゆることについてテンポよくおしゃべりが転がっていく−−。

バックナンバー

オススメ記事