ツウ好みもうならせる「ギフト」選びなら、
ハンズ渋谷店「玄関」を知りつくした“ムッシュ”におまかせ!
使い勝手のいい日用品・文具から、季節用品、DIY用品と「あれがほしい!」と思ったものがズラリとそろう東急ハンズ。渋谷店でも最近は渋谷に住む人、働く人だけでなく海外からの旅行者が立ち寄ることも増えているのだとか。
そんな渋谷店の「玄関」ともいえるのが、正面口からつながる1Aフロア・ヒントスペース。この1Aフロア及び1Bフロアにいらっしゃるのが、前回、前々回とご紹介してきたスペシャリスト集団「G4」メンバーのひとりである“ムッシュ横川”こと横川修さんです。
|ハンズ渋谷店のスペシャリスト集団「G4」とは?
「G4」は「Great4」の略。役職定年をしたベテランスタッフ4名で構成される東急ハンズ渋谷店オリジナルのスペシャル集団。「“ムッシュ”と呼んでいただいていいですよ」と気さくなムッシュさん。担当する1ABフロアは、革製品の財布やパスケース、オイルライターなどの喫煙具、腕時計、帽子などを扱っており、ダンディな大人の男性も多く訪れるフロアです。それだけにムッシュさんのような熟練スタッフが接客にあたることの意味があるのだとか。
「新入社員の時に配属されたのが渋谷店で1Bフロアを担当していたんです。その後は異動でほかの店舗もいくつか経験しましたが、定年後こうしてまた渋谷店の1ABフロアを担当しており、縁を感じます」
|インバウンドの日本土産で人気の傘
アウトドア用品も扱う1Aフロアは、旅行中のアクティビティとして富士登山をするインバウンドのお客様も多い。「日本土産として傘をお買い求めになるお客様もいらっしゃいます」とムッシュさん。なぜ日本土産に傘を?
答えは雨に濡れると日本ならではの桜模様が浮き出る傘だから。これなら気分が沈みがちな雨の日も楽しく過ごせそうですね。
また、日本の日差しが予想以上に強いのか、日傘を購入するインバウンドも。雨用、晴雨兼用も含めると1000近い種類の傘が並ぶ売り場から、男性にもおすすめできる「シックなもの」、ロシアの方も購入したという「女優日傘」など注目の逸品をムッシュさんがセレクトしてくれます。
|自ら工房にも足を運んだ「日本人の頭」に合わせた麦わら帽子
夏の日差し対策といえば、帽子も。こちらもさまざまな帽子が並ぶ中で、ムッシュさんがおすすめしてくれたのが埼玉県春日部市に工房があるという『田中帽子店』の帽子。明治13年に創業し、春日部市の伝統工芸品にもなっている逸品です。 「僕も以前工房にお邪魔したことがあるのですが、ひとつひとつ職人さんが手でミシンをかけています。日本人の頭に合わせた型を使っていますし、本物の麦を使っている帽子は、涼しいんですよ」
ムッシュさんの説明を聞いていると、工房の方々の帽子にかける想いがひしひしと伝わってきます。毎年なんとなく買っている夏用の帽子ですが、長い歴史を持つ工房できちんと作られて帽子もひとつは持っておきたいなと思いました。
|贈り手の「想い」を伝えるギフト提案を
「男性で日傘をお求めの方には、黒で晴雨兼用のものを」「暑い季節でもニット帽を求めるお客様のためにサマーニットの帽子もあります」と、次々におすすめ商品を紹介してくださるムッシュさん。どれも「なるほど」と思えるおすすめポイントは、商品を知り尽くしているだけでなく、使い手の気持ちも熟知しているからなのでしょう。そんなムッシュさんのネームプレートには「渋谷ギフトソムリエ」の肩書が。
「例えば、転勤で単身赴任するお父様への贈り物を探す方におすすめするなら、声が録音できる目覚まし時計でしょうか。お子さんがお父様へのメッセージを録音していただくといいのではと。こういった贈り手の想いをより伝える商品とお客様をつなぐことは、インターネットの買い物ではできないことだと思うんですよね」
「店頭でお客様と直接お話すること」を大切にするのは、ムッシュさんをはじめG4メンバーの共通認識。「インターネットでも買い物ができる時代だからこそ、実際に顔を合わせてお客様の話を聞いて、それを受けた商品を紹介していきたいんです」というムッシュさんの言葉から「接客」という仕事がどれだけ重要で、多彩な知識が必要であることを実感させられました。私もこれからプレゼントで迷ったときは、ムッシュさんにお知恵を借りたいと思います。
東急ハンズ渋谷店
〇住所:渋谷区宇田川町12-18
〇電話:03-5489-5111
〇営業:10:00〜21:00
〇公式:http://shibuya.tokyu-hands.co.jp/
古川はる香(tannely)
渋谷区在住約20年。女性誌、育児誌などでもライターとして活動中。渋谷に住むママ目線での情報をお伝えしていきたいです。