2018.03.05

カリッサク感がたまらない！ヘルシーで食べ応え十分なピンサ
PINSA DE ROMA（表参道）

明治神宮前駅より徒歩2分ほど、ラフォーレ原宿の横道を入った通りにある「PINSA DE ROMA（ピンサデローマ）」。古代ローマを起源としたピザの原点と呼ばれる「ピンサ」の専門店として、2015年のオープン以来、週末には行列の絶えない人気店だ。
「オーナーによると、この建物、通りの雰囲気がローマに似ていたので、ここしかないと思ったそうです」と教えてくれたのは、店長の安東さん。
お店の入り口は2つあり、どちらの路地からも入店可能。白と木目を使った明るい店内は、広々としていて居心地がいい。テーブル席が28席、カウンターが16席。カウンターには電源もあり、グループで楽しむだけでなく、ひとりでランチというのもありな環境。

まずは、「ピンサ」の説明から。
大豆粉、米粉、小麦粉をブレンドした粉が使われているのが特徴で、生地に使われるのは粉、水、塩とオリーブオイルのみ。ピザは短時間で発酵させるに対して、ピンサは最長120時間かけてじっくりと発酵させるため、消化がよく低カロリーであるとか。大豆粉は、良質な植物原料、高い保湿効果のある米粉のおかげで外はカリッと中はもちもちとした食感が楽しめるのだそう。古代ローマでは、食事の際にソースなどを受けるお皿代わりに使われていたそうで、それが発展してピザになったと言われているため、いわゆるピザの原型となるものなのだ。
早速、ピンサを注文してみよう。常時13種類あるというガラスケースの中から選んで伝えるというシステム。

・野菜がふんだんに使われた「オルトラーナ」（1100円）
・「イタリア産ゴルゴンゾーラとくるみ」（1100円）
・アンチョビが決め手の「アンチョビとモッツァレラチーズ」（1300円）
・「イタリア産モルタデッラとピスタチオ」（1300円）
・「辛口サラミとなす」（1300円）
・「カルボナーラ」（1300円）
・「イタリア産サルシッチャとトリュフクリーム」（1300円）

「定番メニューに加え、季節によって変わるメニューもあります。夏には夏野菜を秋から冬にかけてはカボチャを使ったもの、レモンやココナッツをメインにしたメニューなんていうのもあります。最近（2月から）はイチゴを使ったものが始まりました」
迷いに迷って、やはり定番の味は食べてみたいということでいちばん人気の「ブッファラ」と、店長お勧めの「パルマ産生ハム、ホワイトマッシュルームとジェノベーゼ」、そして見た目に魅了された「オレンジとチョコ」の3種類をオーダー。
注文したピンサをガラスケースから取り出し、窯に入れること4分弱。いい感じの焦げ目と美味しい香りを漂わせてピンサが出来上がってきた。
こちらは「ブッファラ」（1100円）。
「ポンティコルボ社製の水牛のモッツァレラチーズとトマトソース、エキストラバージンオイルにバジルという、シンプルだけどとても美味しいと評判のピンサになります」
食べ慣れた味だし、具材が少なくシンプルなだけあって、生地の美味しさが引き立つ。とろ〜りチーズはしっかりとした存在感があり、もうひと口、もうひと口とついつい食べ進めてしまう。
「パルマ産生ハム、ホワイトマッシュルームとジェノベーゼ」（1500円）
ジェノベーゼのフレッシュな味わいにスライスされたマッシュルームの香りと生ハムの食感がとてもよくマッチしている。チーズが濃すぎないのが、食べやすくていい。
「オレンジとチョコ」（1100円）は、インパクトのあるビジュアルということもあり、女性人気も高いのだそう。

「生地の上にあんずジャムを塗り、シロップで煮詰めたオレンジスライスを乗せた上にダークチョコを散らしています。デザートの中では、大人向けな感じですね」

まず、チョコレートの甘い香りに思わずうっとり。シロップで煮詰めたオレンジの甘さと皮の部分のほろ苦さが、ピンサのサクサク感にぴったり。ダークチョコは甘すぎずオレンジのフレッシュな香りと相まって、まさに「スウィーツ」だ。
とにかく特筆すべきは、この生地。噛んだ瞬間の「カリッ」とした食感、さらに「サクッ」という音がはっきりと感じられるほどの軽さ。ひとりで1枚食べてしまっても、次の日ももたれたりしないことも人気の秘訣なのだそうだ。なので、数人いる場合は、いろいろな味を注文してシェアするのがお勧めだ。

原宿だけあって、やはり土日は行列になることもあるそう。
「ソフトドリンクだけでなく、ピンサに合うワインやビールなどのお酒も取りそろえています。夜はワインと一緒にピンサとサラダやおつまみでディナーというのも人気ですね。また、逆に平日はランチタイムを除けば、割と空いていると思います。原宿という場所柄、パッと食べてショッピングや観光に行きたいでしょうから、カジュアルに使ってもらえたらと思います」

ドリンクは、イタリアワイン（グラス赤・白各550円）をはじめ、イタリアの瓶ビール（750円〜950円）やカクテル、エスプレッソ、紅茶、ソフトドリンクなどを取り揃えている。1ドリンクが付く「ドリンクセット」（合計金額から100円引き）と、サイドメニュー1品と1ドリンクが付く「ピンサセット」（合計金額から200円引き）の2種類がある。
テイクアウトもOK！　スタッフによっては、テイクアウトボックスに、こんなふうに可愛く文字を入れてくれることもあるそうだ。今回は、焼いたピンサをテイクアウトしたが、焼く前のピンサを持ち帰ることもできる。家で美味しく食べる焼き方という紙も入れてくれるので安心だ。

ちなみに、テイクアウトしたピンサを次の日にトースターで焼いて食べたところ、サクサクが復活して、とても美味しかった！お土産に差し入れにも重宝しそうなピンサ、ぜひ一度お試しあれ。