「浜田省吾」テーマにした作品展「浜田島V」、アートディレクター田島照久さんが手掛ける
ミュージシャン・浜田省吾さんをテーマに、アートディレクター・田島照久さんが手掛ける作品展「浜田島V」が2017年12月21日(木)より、渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール ホールAで始まった。
2009年の横浜・赤レンガ倉庫から始まった同展は、大阪(2010年5月)、名古屋(2014年12月)、福岡(2015年3月)と続き、5回目となる今回の東京開催をファイナルと位置づけている。作品を手掛けるアートディレクターの田島照久さんは、浜田省吾とアルバム「HOME BOUND」(1980年)でデザインを担当して以来、写真や映像など、ほぼすべての作品のビジュアル表現に関わり、1995年には浜田の写真集「ROAD OUT」を出版するなど、37年間にわたって浜田さんの作品を支え続けている。同展のネーミングは、浜田と田島の苗字を組み合わせて「浜田島/THE HAMADA ISLAND」とし、まるでディズニーランドのようなシンボリックでエンタテイメントに溢れる内容にしたいという想いから。
過去4回の集大成となる今回の展覧会では、等身大を超える巨大な写真から、過去の名曲のジャケット、デジタルアート、写真、油彩、映像から立体造形物まで、アートとエンタテインメント、デジタルとアナログが融合による作品群が150点以上も展示される。
平面作品のインスタレーションでは、北アメリカ全土、アイスランド、ニュージーランドなどで撮影を行った広がりのある壮大な風景の作品を、数メートルに及ぶスケール感で掲出。LEDで可変するデバイスに取り入れるなど、最先端のデジタルアートを駆使した作品が展示される。その一方で、アナログ時代に撮影された写真には、一切手を加えず写真そのものを展示するなど、ノスタルジックな表現にこだわっている点も見逃せない。
そのほか、「THE HAMADA ISLAND」を1/50スケール模型にしたジオラマの展示や、今まで商品化されていない田島さん制作のミュージックビデオ、ライブ用のステージ映像などムービーワークの上映。さらに野球場を模したスペースでは、来場者がスタンド席に座りながら巨大スクリーンに投写される「BASEBALL KID'S ROCK」の映像を鑑賞できるなど、趣向を凝らした様々な表現手段で、浜田さんの魅力を十二分に体感できる。
浜田省吾ファンはもちろんだが、「浜田省吾」をテーマとしたグラフィックデザインや写真表現という観点でみれば、デザインを学ぶ学生たちにも大いに参考になることだろう。 会期は1月8日まで(1月1日は休業)、年末年始のお休み中にお出かけください。
「浜田島V」
〇会期:2017年12月21日(木)〜2018年1月8日(月・祝)
※1月1日(月・祝)は全館休業日
〇会場:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール ホールA
開場11:00 / 閉場 21:00 (最終入場は閉場の60分前まで)
※但し、12月31日(日)、1月2日(火)、8日(月・祝)は18:00閉場
〇料金:一般 2,500円/学生(18歳まで)、シニア(65歳以上) 1,500円
※未就学児童は無料
〇公式:http://shogo.r-s.co.jp/hamadajima/