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渋谷ストリーム33階から見下ろす「渋谷駅周辺の再開発工事」

先日、グーグル合同会社(港区六本木6丁目)の本社移転が発表され、大きな話題を集めた大規模商業施設「渋谷ストリーム」。来年2018年秋に開業を予定している同施設であるが、すでに最上階35階、約180メートルまで上棟している。
左)渋谷ストリーム外観(2017年12月1日撮影) 右)渋谷ストリーム フロア構成(画像提供=東京急行電鉄株式会社)
開業を約10カ月後に控える2017年12月1日、マスコミ報道向けに同施設33階からの眺望が公開されたので、上層階から撮影した渋谷駅周辺の景色や開発工事の様子をご紹介したいと思う。

その前にそもそも「渋谷ストリーム」が、どんな施設であるのかをおさらいしておきたい。渋谷駅前に数多くの再開発プロジェクトの中、渋谷川沿いの新たな水辺空間との一体的な再開発エリアとして注目されているのが「渋谷ストリーム(渋谷駅南街区プロジェクト)」だ。
渋谷川沿いを走る東急東横線(2012年9月19日撮影)
もともとこの敷地には東急東横線旧渋谷駅ホーム及び線路があった。2013年3月、東横線と副都心線の相互直通運転に伴い、東横線渋谷駅と代官山駅間の地上線が地下化し、高架橋解体後に生まれたのが線路跡地。
同エリアの再開発が面白いのは、商業施設やホテル、オフィス、ライブホールなどの大型複合施設の建設・開業にとどまらず、今までドブ川状態であった渋谷川の「清流復活」や、東横線旧渋谷駅から並木橋まで約600メートル続く川沿いの「遊歩道整備」が含まれている点だ。
渋谷川沿いの遊歩道(画像提供=東京急行電鉄株式会社)
渋谷駅前の「ハチ公前広場」は待ち合わせなど人が出会い、つどう場であるが、東口の同エリアは今後、川を中心とした憩いの場として賑わいを見せていくことだろう。加えて、先日IT大手グーグルの本社移転発表で、一気にクリエイティブ産業のワークスペースとしての色合いも強めている。サンフランシスコ・ベイエリアが「シリコンバレー」なら、渋谷のリバーサイドは「渋谷ビッドバレー」復活ののろしを上げるに相応しいエリアと言えるだろう。グーグルの移転をきっかけに、今後、この周囲にベンチャーやスタートアップ企業のほか、投資家やアクセラレーター、会計士などのビジネスインフラが集積し、次世代を担う創造力に富んだ産業や人材を輩出する場として発展していくことが期待される。

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さて、公開された33階フロアからの眺望を見てみよう。ちなみにグーグル本社は渋谷ストリームの14〜35階に入居が決まっており、来年秋以降はグーグルオフィス内から見える渋谷の街の風景となる。地上からの高さは約160、170メートルあたり。現在の渋谷駅周辺再開発の状況や、代官山方面へ渋谷川沿いに整備が進む遊歩道、代々木公園の紅葉、さらに千駄ヶ谷方面には建設中の新国立競技場の様子も見ることができる。2020年に向け、街全体が大きく生まれ変わりつつある「今の渋谷」を、上層階から俯瞰してじっくりと眺めてみてほしい。

■南方面:渋谷川沿いに続く代官山、恵比寿方面の眺め
渋谷川沿いに「遊歩道」が整備され、代官山方面へのアクセスを容易にする。

ズームアップ:「渋谷代官山Rプロジェクト」の建設工事の様子
上)「渋谷代官山Rプロジェクト」の建設工事 下)B棟の完成イメージパース(画像提供=東京急行電鉄)
東急東横線の線路跡、渋谷清掃工場に隣接するエリアを活用して再開発される「渋谷代官山Rプロジェクト」(2018年秋開業予定)。建物がアーチ状に弧を描いているのは、代官山駅から渋谷駅に向かう途中で大きく左カーブしていたことを物語る。同施設はA棟とB棟から構成。A棟には保育園、B棟にはバックパッカーなどを対象としたドミトリー、個室を含むホテルが開業するほか、商業施設、オフィスが入居する計画だ。「渋谷ストリーム」から「代官山ログロード」を結ぶ新たな賑わい空間創出の一翼を担う。

■北方面:渋谷駅周辺開発工事、スクランブル交差点、代々木公園方面の眺め

中央に見える白い建物は、東急百貨店東横店西館(1954年)と南館(1970年)。周りがどんどん再開発で様変わりする中で、かつての面影の残す一角。2027年までには西館、南館も姿を消し、渋谷駅周辺全体の再開発が完了する。

ズームアップ:「道玄坂一丁目駅前地区」建設工事の様子
上)「道玄坂一丁目駅前地区」建設工事の様子 下)完成イメージパース(画像提供=東急不動産)

もともと「東急プラザ」があった同敷地。地上18階建て、高さ108メートルの複合施設が2019年度に開業予定。東京五輪開催に向け、空港発着を含むリムジンバスのターミナルが設けられるなど、「都市型観光の拠点」としての機能が期待されている。詳しくはこちら

ズームアップ:「渋谷スクランブルスクエア東棟」建設工事の様子
上)白い建物が「東急百貨店東横店西館」、建設中の建物が「渋谷スクランブルスクエア東棟」 下)渋谷スクランブルスクエア 完成イメージパース(画像提供=渋谷駅街区共同ビル事業者)

渋谷ストリーム33階から、建設中の「渋谷スクランブルスクエア東棟」を見下ろす形で撮影しているが、実際に東棟が上棟すると約230メートルの高さに達する。渋谷ストリーム(約180メートル)、渋谷ヒカリエ(約183メートル)よりも、約50メートルも高い渋谷最大級の複合施設となる予定だ。イメージパースからも分かるように、屋上スペースには屋外展望台が設置され、今回撮影した眺望よりも高い位置で、渋谷の街の様子を眺めることができる。また2020年以降に「東急百貨店東横店西館」も閉館・解体が予定されており、今は西館で隠れて見えないスクランブル交差点が、将来的にはこの位置から丸見えになるだろう。詳しくはこちら

ズームアップ:「宮下公園」解体工事の様子
写真中央に広く空いている敷地は「宮下公園」。解体工事がほぼ終了し、空中公園であった面影はもはや全くない。2019年には、この敷地に公園や駐車場、商業施設、ホテルなどが複合する3階建ての施設が誕生する予定となっている。詳しくはこちら

ズームアップ:紅葉で色づく「明治神宮の森(杜)」
代々木競技場の背後に広がる「明治神宮の森」。大都会の真ん中とは思えぬ姿だ。ちょうど紅葉の見ごろを迎えている。ご存知の通り、明治神宮は大正9年に明治天皇・昭憲皇太后を祀る神社として創建されたもの。創建時に全国から寄せられた約10万本の献木を植林し、100年の歳月をかけて、今日のようなみごとな「人工の森」が生まれている。

■西方面:南平台、二子玉川、富士山方面の眺め
真っ直ぐ続く大きな通りは、1964年の東京五輪時に整備された「国道246号線」。

大規模オフィス「南平台プロジェクト」建設工事の様子
上)「南平台プロジェクト」建設工事の様子 下)完成イメージパース(画像提供=東急不動産)

「新南平台東急ビル」(1974年竣工、地上9階)、南平台東急ビル(1958年竣工、地上10階)、渋谷TODビル(1989年竣工、地上10階)、廣井ビル(1971年竣工、地上7階)の4棟を一体的に建替える大規模な再開発。2019年に高さ約107m、地上21階のオフィスビルが誕生する。今まで「床不足」からベンチャーから企業規模が拡大する際に、渋谷から他のエリアへ移転してしまう企業も少なくなかっただけに、中堅企業の受け皿として期待される。詳しくはこちら

■東方面:新国立競技場、東京スカイツリー方面の眺め


ズームアップ:急ピッチで進む「国立競技場」建設工事の様子
東京五輪のメイン会場となる「新国立競技場」は当初、イギリスの女性建築家・ザハ・ハディド氏のデザインで決定。その後、デザインの実現性や嵩む建築費などの問題から白紙撤回。再コンペの末、隈研吾氏の和風デザインの案が選ばれた。写真の通り、現在の競技場は数多くの大型クレーンが集結し、2020年春の完成を目指して急ピッチで建設工事が進められている。
さらに国立競技場の中までズームアップ。約68,000人が収容できる観客席の一部が見えるが、あと2年半後にはここが歓喜の渦に包まれるのだろう。

渋谷ストリーム33階から、現在の渋谷駅周辺の再開発の様子などを眺め、日々変化し続けている「進化過程の渋谷の街」の様子を垣間見ることができた。今後も再開発の状況をウォッチしていきたい。

編集部・フジイ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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