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17時までのランチ&ワイン注ぎ放題
代官山のフレンチビストロ「ル・コントワール・オクシタン」

東急東横線・代官山駅から徒歩5分「ヒルサイドテラス」のいちばん手前、A棟の角にある「ル・コントワール・オクシタン」。『ミシュランガイド東京』で星を獲得した老舗高級フレンチ「レストラン パッション」のオーナー、パッション氏が2012年にオープンしたビストロ。「コントワール」はカウンター、「オクシタン」はプロヴァンス地方の地名。カジュアルに食べられるフレンチをということから、この名前がつけられている。
店内は、カウンターとテーブル席がある。取材の日は、あいにく雨だったのですが、天気のいい日はテラス席もセッティングされるそう。おしゃれでありながら肩ひじ張らずに過ごせるちょうどいいカジュアル感。
「いらっしゃる方の年齢層も組み合わせも、本当に様々です。ランチは、ひとりでいらっしゃる方も多いですし、ビジネスランチやファミリーで来てくださる方もいます。うちは犬もOKなので、散歩がてら寄ってくださる方も多いです」と言うのは、「レストラン パッション」で修業を重ねたという中山祐樹シェフ。
ランチは「本日のグラタン」「本日のパスタ」「本日の煮込み料理」など10種類。平日ならパン、サラダ、コーヒーがついてくる。その日のメニューは、ボードに書かれるそうで、この日も「ニース風サラダ」「魚介のココナッツカレー」「ベーコン・ナス・ピーマンの塩パスタ」など、そそられるメニューが並んでいた。その中から、いちばん人気だという「本日のお肉料理・地鶏のロースト 粒マスタード」(1400円)をオーダー。
「地鶏は、店内のグリルで焼いているんです」と教えてもらいカウンターの奥に目をやると、なんとも美味しそうな地鶏が丸々グリルにかけられている。皮がパリっとしながらもつややかでジューシーそうなのがわかる。
「クリスマス時期には、テイクアウトもやっているので、あのグリルがいっぱいになるんですよ」(クリスマスチキンの詳細は、お店のサイトをチェックしてください)
切り分けられた地鶏は、バターライスと粒マスタードに彩られて運ばれてきた。
スッとナイフが入る柔らかさ。ソースをつけて口に運ぶとマスタードの酸味だけではなく、きちんとした塩っけと旨みが感じられる。
「鶏の骨から取ったブイヨンを煮詰めて作ったスープに粒マスタードとクリームを入れているので、ソースが鶏の美味しさをより引きたてていると思います。バターライスも、レーズンと松の実を加えてチキンブイヨンで炊いたものになります」

これにサラダと同じくヒルサイドテラスの中にある人気ベーカリー「ヒルサイドパンドリー」のパン、コーヒーがついてくる。
これだけの美味しいフレンチを食べるなら、昼からワインが飲みたいという方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、ランチタイムからワインが用意されています。その中でも人気なのは、グラスワイン(800円)をオーダーすると、好みのワインを1種類選び、樽から直接注げるサービス。グラス1杯に入る量なら、好きなだけ注いで良いのだそう。

「パーティーで使っていただくことも多いので、そういうときにセルフで注げると楽しいのではないかと思い、このお店の目玉として始めました。赤6種類、白6種類。すべて南フランスのワインです。毎日、だいたい1種類は変わっていますので、いろんな銘柄の美味しいワインをたくさん試してみてください」
「では、遠慮なく」とグラスにワインを注いでみる。こんな感じかしらと思って止めて写真を撮っていると…
「そんな量でやめちゃう人は、まずいないですよ」と微笑まれる。
じゃ、こんなにしちゃっても?
と、勢いよく注いでみる。
「こんなでもいいんですか?」とシェフを見てみると、「まだまだ」という表情。
さすがに注ぎすぎかなと思っていると、「だいたいみなさん、そんな感じです。もうちょっとがんばってフルフルに入れていただいてもOKですよ」とのこと。なんとも太っ腹です。
そんな赤ワインにぴったりのディナーメニューの人気No.1。そして、ル・コントワール・オクシタンの顔とも言えるメニューが、「モンジェロ風豚肉と白いんげん豆の煮込み(ムンジェタード)」(3,000円)。こちらは、「パッション」のスペシャリテである“カスレ”のル・コントワール・オクシタンバージョン。表面にはいい感じの焦げ目、そして見るからにしっかりと煮込まれたであろうトロトロ感が伝わってくる。
スプーンを入れただけでお肉がトロッとしているのがわかる。豚肉、鴨、ソーセージと一緒に煮込まれた白いんげん豆のほくほく感がたまらなく美味しい。しっかりとしたお肉の塩っけと時折感じられる黒コショウの味わいが、まさにワインにぴったり。
締めとなるデザートは、トレーに乗せて、その日オーダーできるケーキを見せてくれるスタイル。中央のクレーム・ブリュレ、ショートケーキ、チーズケーキ、チョコレート、さらに季節のフルーツを使ったものからアイスやソルベなどもあり、どのデザートも一律500円というのがうれしい。ちなみに右上の写真のケーキは、「オクシタン・タルト」。5種類のドライフルーツとナッツがのった、こちらのお店の定番のタルトだ。
今回は、季節のデザートとしてモンブランをチョイスしましたが、ケーキを数種類注文したり、ソルベとセットにすることもできる。

「パッションが、同じ場所で33年営業していますので、開店当時からここ(ヒルサイドテラス)に通っているよという方も多くいらっしゃいますし、二代、三代とご家族でいらっしゃってもらうこともあります。こちらのお店はカジュアルフレンチなので、子どもの頃から来てました、デートで使ってたけど結婚しましたなんて報告が聞けるような、みなさんに長く親しんでいただけるようなお店になりたいですね」

LE COMPTOIR OCCITAN(ル・コントワール・オクシタン)
〇住所:渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA6 MAP
〇電話:03-3476-5166
〇営業: 11:00〜23:00 (22:00 L.O./ランチは17:00まで)
〇定休:無休
〇H P:http://www.pachon.co.jp/jpn/bistro_broche/

オオバリエ

楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。

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