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東京で唯一の長崎ソウルフード「トルコライス」認定店−神山町(奥渋)・TORICO

渋谷クレストンホテルの裏、宇田川遊歩道からひと角入ったところに2017年1月にオープンした長崎発祥のトルコライス専門店「TORICO」。一見するとカフェ、もしくはバーのような男前な外観。そこに美味しそうなワンプレートのポスターが貼られている。
店内も、壁やテーブル、椅子からライトまで、こだわりが感じられる。ここで食べられるのは、長崎のソウルフード・トルコライス。長崎では、洋食屋さんはもちろん、喫茶店や中華屋さんでも置いているというご当地グルメ。その専門店が奥渋で人気となっている。

店主の田中悠大さんは、もちろん長崎県出身。学生時代は当たり前のようにトルコライスを食べていたのだとか。
「喫茶店や洋食屋さんで、メニューにハンバーグ、サンドウィッチ、グラタンと並んで普通にトルコライスがあったので、特別視したことなかったんですが、東京に出てきてトルコライスを食べられるお店ってほとんどなくて。さらに言えば専門店はひとつもなかったんです」

トルコライスは、食材に決まりはなく、ライス、スパゲッティ、揚げ物がワンプレートに乗っていればOK。長崎では、中華料理屋さんで出される場合、ライスは炒飯なんてこともあるそう。田中さんは、飲食店でホールとして経験を積み、30歳で独立。
「料理の経験はなかったので、いろいろメニューがあると回せなくなるだろうと思い、長崎名物で特化したものにしたいと考えたときに佐世保バーガーやちゃんぽんはいろいろなお店がありますけど、トルコライス専門店がないなら、それで勝負してみようと決めました」
「TORICO」人気の理由のひとつに“カスタマイズ”がある。長崎では、こういうシステムはないので、トルコライスの進化形と言われている。

まずは、サイズ。スモール(1080円)、レギュラー(1280円)、ラージ(1480円)(ランチタイムはスモールなし)を選ぶ。

ライスは、カレーピラフ、チキンライス、シーフードピラフ、ガーリックライス、バターライス(50円OFF)の5種類からチョイス。続けてスパゲッティ、ナポリタン、ミートソース、カレースパ、ペペロンチーノ、和風スパ、明太子スパから。フライは、ポーク、チキン、シーフード、唐揚げの4種類から選び、そこにかけるソースをデミソース、カレーソース、タルタルソース、サルサソース、ラタトゥイユソースから選びます。

いや……選べません!

「お客様でも、ポークフライにしようかな、いや、やっぱり唐揚げで…ああ、ソースが選べない!って感じで迷われてますよ(笑)。ライスにスパゲッティ、さらに揚げ物が入っているので男めしのイメージがあるようなんですが、やっぱりこういうカスタムは女性の方が楽しんでくれている気がします」
迷いに迷って、記者の好みで注文したのが、こちらのスモールサイズ。
・シーフードピラフ
・ナポリタン
・シーフードフライ&タルタル

すべてのプレートにサラダがついていて、ビネガータイプのドレッシングでさっぱりと食べられます。
この日のシーフードは海老。カラっと揚げられた海老のフライにたっぷりと添えられたタルタルソース。食感のある玉ねぎとピクルスにいい感じのクリーミーさと酸味が味わえるタルタルがぴったり。
すべてのスパゲッティが同じ太さで作られているので、ナポリタンにしては細めですが、味がしっかりとしていて美味しく食べられます。

「ライス、スパゲッティ、揚げ物と脂っこい組み合わせなので、食感を楽しんでもらえたらと思って、スパゲッティはあえてアルデンテめに茹でてあります」
ミディアムは、店長にお聞きした人気のコンボ。
・カレーピラフ
・ポーク&デミグラス
・ミートソース
・トッピング:目玉焼き

うーん、やっぱりデミグラス&目玉焼きの組み合わせは見た目にも最強!
黄身決壊! いい半熟具合です。

トッピングは、目玉焼き(180円)以外にチーズ(100円)、ポテトサラダ(180円)、マカロニサラダ(180円)、スモークサーモン(200円)、パクチー(180円)、アボカド(200円)が用意されています。
ラージは、チキンピラフに明太子スパゲッティ、唐揚げにサルサソースをチョイス。さすがのボリュームです。すべてのライスに入っている玉ねぎ、ピーマン、ハムにチキンが加わり、ケチャップの甘さと香ばしさにサルサソースのさっぱりさがベストマッチ。ちょっと大人な組み合わせでした。
お肉もしっかりとした厚み。注文を受けてから揚げるので、アツアツです。唐揚げにカレーソースもいいなーなんて、食べながらも次に来たときはどんな組み合わせにしようかと考えてしまっていました。
最後に、気になるボリュームの差はこちらでチェック! レギュラーは、女性でもペロリといけるボリューム感。ランチにはもってこい。
夜はトルコライスもありつつ、地元のお酒やお魚を食べられるので、おつまみとお酒を楽しんで、トルコライスのスモールで〆る人も多いとか。なんて素敵なディナーなんでしょう。

さらに、「TORICO」は、「食べてみんね!長崎県産品応援店」として、東京で唯一認定されているそう。

「TORICOの名前の由来は、“虜”になってほしいというところから来てるんです。トルコライスもそうですし、そこから長崎の食べ物に興味を持ってもらえたらうれしいし、さらにいえばこのお店を好きになってもえたらなと思っています」

いろいろな組み合わせを楽しんで、あなただけの一皿を作ってほしいなと思います。

 トルコライス専門店「TORICO(トリコ)」
 〇住 所:渋谷区神山町10-8
 〇電 話:03-6886-2357
 〇営 業:11:30〜15:00、18:00〜23:00
 〇定休日:不定休

オオバリエ

楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。

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