昔ながらのコッペパンを提供する「ニコパン」−具材はスイーツ系からおかず系まで定番12種
原宿・明治通り沿いにあるファッションブランド「niko and ...」の旗艦店。ウッディーな店内に入ると入口左側には「niko and ... COFFEE」があり、コーヒーのいい香りが漂う。中央の階段を昇ると2階は、家具・生活雑貨の「niko and ... FURNITURE & SUPPLY」のコーナーがあります。その一角に「ニコパン」がある。途中、階段にもニコパンのイラストが描かれていて、「可愛い〜」とテンションアップ。
「2015年に『niko and ... COFFEE』を立ち上げた時は、コーヒー片手にお買いものをしてもらいたいという想いからだったのですが、日本では、もっとお茶はゆっくり座って楽しみたいというお客様が多かったんですね。奈良に新店舗を作った際、カフェスペースが広く確保できたので、コーヒーと一緒に気軽に食べられるものとしてコッペパンを提案しました」と教えてくれたのは、酒匂さん。
「奈良は、食パンの消費量が日本一だということもあり、昔ながらの喫茶店スタイルのフードメニューにしたいと考えていたので、サンドウィッチ、トースト……といろいろ考えていく中で、給食で親しみのあるコッペパンを『niko and ...』らしくアレンジしていけたらと考えました」
スタッフが全国のパン屋さんや工場をめぐり、さまざまなパンを食べ比べ、静岡県浜松市にある相馬パンさんのコッペパンに決定した。「食べたときの柔らかさと大きさにこだわっています」というだけあって、見るからにふわふわで美味しそうな形をしている。
「小麦粉はカナダ産、活性水という酸化しにくいお水を使っているので、小麦粉の風味をしっかりと感じてもらえます。また、機械ではなく手で練って成型しているので、少しずつ形が違っていたりして、コッペパンならではのあたたかみみたいなものも感じてもらえるかなと思っています」
粉の配合は相馬パンさんの指定だが、この配合のパンが食べられるのはニコパンだけなのだそう。作り置きはせず、作られたものが即日届けられるそう。
メニューは、定番が12種類。それに加え、この春から限定コラボメニューがスタート。なんと渋谷を拠点にしている「CHEESE STAND」さんとのチーズ・コラボメニューが2種類登場した。
まずは、定番の12種類を紹介しよう。左からポテトサラダ(250円)・ナポリタン(300円)・ツナサラダ(300円)。このナポリタンが、しっかり味でたまらない美味しさ。
続く3種類は、左からゴボウサラダ(280円)・ヤキソバ(300円)・タマゴサラダ(280円)。お店でのいちばん人気は、やはりこのタマゴサラダなのだそう。不動の1位。
こちらは甘い系3種類。左からジャムマーガリン(280円)・チョコレート(250円)・あんマーガリン(280円)。外国の方は、「あんこにマーガリン?」と不思議そうに食べ始めるものの「ファンタスティック!」と喜んでくれるそう。
左からピーナッツ(300円)・フルーツホイップ(300円)・クッキークリーム(280円)。程よい甘さの生クリームに季節のフルーツがトッピング。生クリームとコッペパンの相性はばっちり!
1番人気はタマゴサラダ。他の店舗では、あんマーガリンが2位だが、「niko and ... TOKYO」だけ、クッキークリームが上位に食い込んでいるそう。立地上、若い人や外国人が多いことが理由なのかもしれない。しかし、おやつ感覚で食べられる甘い系のものだけではなく、ナポリタンやヤキソバというようなしっかり食べられる総菜系まで12種類は、かなり数が多い方だと思うのだが。
「30〜40種類の候補の中から12種類に絞りました。たしかに多い方だとは思いますが、流行りのスポットではなく、定番のお店になりたかったんです。一度食べたからもういいやではなく、次はあれを食べてみようかな、みんなでシェアして食べようよ、というような感じで楽しんでもらいたいんですね」
こちらのコッペパン、パッと見よりも手に取ったときの方が「大きい」と思うかもしれない。しかも、端から端までびっしりと具が入っているので、ボリューム満点。たしかに惣菜系と甘い系をふたつ買ってシェアするというのはいいアイデアかもしれない。
最後に、コラボメニューをご紹介。「ジャパンチーズアワード2016」で最優秀賞と金賞をW受賞したリコッタチーズをはちみつに漬け込んだナッツと一緒にサンドした、「出来たてリコッタとハニーナッツ」(480円)とモッツァレラチーズをコーンと一緒に加熱し、とろりと溶けてのびるチーズをサンドした「出来たてモッツァレラとスイートコーン」(480円)。
フレッシュなチーズだからこそ味わえるミルクの風味や、この伸び〜を体感してもらいたい。
銀のトレイと牛乳とコッペパン。給食っぽさが懐かしくもあり、おしゃれな感じもして楽しくなる。この牛乳は「niko and ... TOKYO」のみの取り扱い。北海道「タカナシ牛乳4.0」。こちらは、1階の「niko and ... COFFEE」で販売されているソフトクリームでも使われている濃厚な牛乳。あからさまな濃厚さではなく、甘さと美味しさがしっかりと感じられるので、ぜひ一緒に飲んでみてほしい。
そんなこんなで、取材をしているうちにお店は開店時間に。オープンすると同時に女性のお客さんが1階で買ったアイスコーヒーを片手にコッペパンを注文。また、そのすぐ後には外国の男性がテイクアウトで3つ注文。働かれる人たちの朝食に、お土産にと「ニコパン」は、いろんな人たちに親しまれていた。
niko and ... TOKYO
住所:渋谷区神宮前6-12-20
電話:03-5778-3304
営業:11:00〜22:00(ニコパンの販売は20:00まで)
公式:http://www.nikoand.jp/
オオバリエ
楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。