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魅力的な“こどもの道具”が日本中から大集結!
渋谷ヒカリエ8F「47こども道具展」

日本のものづくり技術の魅力を改めて確認する展示「47こども道具展」が6月11日(日)まで、渋谷ヒカリエ8Fの「d47 MUSIUM」で開催されている。展示商品は各都道府県からひとつだけ。選定基準は、「その土地の地場産業を活かしていること」「リアルな需要にこたえるデザインの工夫があること」「こどもたちへのメッセージがあること」など。会場では、これら厳選されたユニークな「こどもの道具」が展示・販売されるほか、実際に道具を試すことができる体験スペースが設けられている。
おもしろい道具をいくつかご紹介しよう。たとえば、木工の街・北海道旭川で生まれた、親子をつなぐつり革「こわっか」(北海道・高橋工芸)。こどもとお出かけするとき、お父さん・お母さんは両手が荷物でいっぱいでこどもの手をひいてあげられない場面もある。だけど、電車の中や渋谷のような混みあった街中では、親も子もそばにいたいと思うもの。
そんなときに重宝するのが「こわっか」だ。バックやベルトにこわっかを付けて、こどもがそれを掴む。つり革を持ちたがるこどもの姿からヒントを得て作られた実用的な道具だ。無垢木と本革で作られているため、おどもの成長とともに素材の経年変化が楽しめるのも魅力的。
ほかにも、子どもが口に入れても安心な、青森で採れる規格外野菜と米ぬかを原料に作られたクレヨン「おやさいクレヨン」(青森・mizuiro)や、無農薬のオーガニックコットン100%を使用するなど、生産工場から製品の素材まで世界基準に照らして作られるベビーグッズ「KBシリーズ」(愛媛・IKEUCHI ORGANIC)などこだわりの道具が並ぶ。
なかでも一番の人気は、奈良県東吉野村を拠点に活動するプロダクトデザイン会社・エーヨンが手掛ける「tumi-isi」。直径約10センチの大きめサイズの石の形をした、色とりどりのデコボコ積み木だ。何度も積み上げては崩すことで子どもの想像力を刺激するアイデア商品。この「tumi-isi」、実は子供よりも大人がはまってしまうとか。見た目以上に上手に積み上げることが難しいので、ぜひ会場に足を運んだら体験スペースで試してみてほしい。 手のひらをうまく使うことでさまざまな技を楽しめる木製玩具「Kururin」(埼玉・コンセル)
赤と青の教育用カスタネットを手掛ける工房が作る「森のカスタネット」。木の種類によって音も触感も異なる(群馬・カスタネット工房 冨澤健一)
愛媛・IKEUCHI ORGANICが手掛ける安心安全な世界基準から生まれるベビーグッズ
展示に合わせて、さまざまなワークショップも開催中。5月20日(土)、21日(日)にはKINO TOKYO TREE PRODUCTSによる東京唯一の森である多摩の木々を使ったスプーン作り、6月10日(土)には、IKEUCHI ORGANICによる勉強会「『わかりやすいオーガニックコットン』−食べられるタオルって何ですか?−」を開催予定。気になる方はぜひチェックしてみてください。

「47こども道具展」
 〇会期:開催中〜6月11日(日)会期中無休
 〇時間:11:00-20:00(最終入場19:30)
 〇会場:渋谷ヒカリエ8F d47 MUSEUM
 〇料金:入場無料
 〇主催:D&DEPARTMENT PROJECT
 〇公式:http://www.d-department.com/jp/47-kids-tools

田賀井リエ(代官山ひまわり)

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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