「飲めるデミグラスソース」で話題、やみつきになるハンバーグ ――神泉(裏渋谷)・キッチンハセガワ
神泉駅から徒歩3分。渋谷からは、道玄坂上交番を右に入った裏渋谷にある「キッチンハセガワ」。レトロなフォントで書かれた店名とオレンジの看板が目印だ。
テーブル3卓、カウンター8席というコンパクトながら、雰囲気のいい店内。左手の看板には、お米の産地やサラダで使用している野菜のこと、またメニューの選び方やメインディッシュについてなどが描かれている。
「裏渋谷と呼ばれる場所で、30代以上の方に“懐かしい洋食屋”を楽しんでほしいと思って作ったと(オーナーから)聞いています」と教えてくれたのは、店長の菊地さん。
「キッチンハセガワ」がオープンしたのは、2013年。オープンしてからすぐに口コミで、その美味しさは広がり、ランチタイムの終わりを待たずに食材がなくなっていたりもしていたが、2015年の第一回ハンバーググランプリで、1000円以下のハンバーグに贈られる「エコノミー」で金賞を獲得したことで、さらに人気が広がった。
その後、『マツコの知らない世界』でマツコさんが、これまで食べたハンバーグの中でいちばん好きだと言い、「飲めるデミグラスソース」と評したことで、さらに人気爆発。今や行列しない日はない超人気店に。
今回、「キッチンハセガワ」さんが出してくださったのは、お店のスタンダードメニューであるデミグラスハンバーグに王道の相方・海老フライをトッピングしたもの。そして、BBQハンバーグ&和風ハンバーグのハーフ&ハーフ。
「ランチは、日替わりのランチプレートやレギュラー定食、そしてメインを2つ選ぶことができるハーフ&ハーフがあります。今回は、王道のデミグラスソースとハンバーグの中でも人気の高いBBQ(左)と和風(右)をご用意しました」
メインを選ぶとライス、サラダ、スープにデザートのアイスがつく。サラダは、10種類の野菜にオリジナルドレッシング、スープは、コンソメにチーズがインしているちょっと珍しいタイプで、こちらも人気だ。
まずは、デミグラスソースのハンバーグから。ナイフを入れた瞬間わかる、お肉の柔らかさ。そして、肉汁がじゅわーっとデミグラスソースの中に溶け込んでいく。
この透明な部分が肉汁! たまらない!
写真を撮ろうとひと口分をカットして持ち上げるのだが、あまりの柔らかさにお肉が崩れ落ちてしまう。口の中に入れるとデミグラスソースと肉汁の旨みが広がって、「美味しーーーい!」と叫びたくなる。
「お肉の柔らかさの秘密は、牛タンの挽肉です。牛と豚の合挽き肉に牛タンを加えることでジューシーでくどくない脂を感じてもらうことができると思います」
あまりの柔らかさに、ハンバーグの形をキレイに作るのも大変なぐらいだとか。さらにデミグラスソースについてもうかがった。
「デミグラスは、わりとスタンダードなんですよ。ただ、あっさりめに作るので、寝かす時間は1日。最後に野菜をジュース状にしたものを加えています。継ぎ足しはせずに使い切って、新たに作るのも秘訣といえば秘訣かな」
そして、海老フライへ。こちらにもデミグラスソースをつけて、自家製のタルタルソースを重ねてパクリ。んー、ぷりっぷりっとしていてシンプルながら大満足の食べ応え。
こちらの「ハーフ&ハーフ」は、半分の量のメインを二種類乗せてくれる素敵なメニュー。今回は、どちらもハンバーグですが、チキン・ポーク(ロース、ヒレ)もあり、チキンソテーやポークジンジャー、ピカタやカツも用意されているので、いろいろ食べたい人にはもってこいのメニューだ。
左のBBQは、濃厚なソースに粒マスタードをつけて。右の和風は、ハンバーグの上に乗った粗めの大根おろしとわさびをつけてオリジナル和風ソースで。同じハンバーグなのに、ソースによってこんなに表情を変えるのか! と驚いてしまう。和風の方なんて、あっさりなのにコクがあってペロリといけちゃう美味しさだし、BBQはマスタードがアクセントとなって、ソースとお肉の美味しさを何度もかみしめてしてしまうほど。
最後には、こちらも名物のひとつである「バジルアイスクリーム」を。小さいスプーンで2口ぐらいのサイズなのだが、この量がまた抜群。口の中をさっぱりとしてくれます。
オープン当初から、ハンバーグ、チキン、ポークの3種類で定食を作ってきたそうだが、お客様の声によってメニューやソースが増えていったそう。現在は、人気店となり地方や海外からも「キッチンハセガワ」のハンバーグを食べたいと目指して来てくれるが、「こういう洋食屋は、地元の皆さんに愛されなければいけないと思いますので、みなさんの声に応えていけるように進化していければと思っています」とのこと。ランチは行列必至、夜はコースのみだが、ぜひ一度は味わってほしい。
キッチンハセガワ
〇住所:渋谷区円山町22-16
〇電話:03-6416-1081
〇営業:ランチタイム 12:00〜当日分の食材が無くなり次第閉店
※通常16時前後には閉店していることが多いのでご注意ください。
ディナー 18時〜20時開始のコースのみ(予約限定)
〇定休:不定休
オオバリエ
楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。