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渋谷ジャムセッションVol.3
伊野孝行・個展@HBギャラリー

伊野孝行・個展『こっけい以外に人間の美しさはない』(9/7〜9/12) HBギャラリー  

 気鋭のイラストレーター、伊野孝行の個展を観に、渋谷区神宮前のHBギャラリーを訪れた(写真01) 。 HBギャラリーは、独自のコンペで実力派のイラストレーターを多数輩出している名門ギャラリー。開催される個展のレベルも高く、まあ大ハズレは無いです。 
 今回ココで個展を行っている伊野さんは、今、僕が一番注目しているイラストレーター。2年前あるギャラリーのグループ展で知り合い、その時彼から大量のイラストファイルを見せてもらって以来、その才能の虜となっているのだ。
 
 「イラストレーター人生を賭ける一週間」と自ら宣言した個展だけに、脱力系の作品群の背後から、怨念のマグマが噴出するような、こっけいな凄みを感じさせる希有な作品展となった(写真02)。80年代のヤンキーと、冴えないOLを描かせたら、彼の右に出るものはいない。 
 会場で自著を両手に持ち気合いを入れる伊野さん(写真03)。今回の個展用に作られた作品集が、HBギャラリーから発売されていて、これが傑作。限定300部なのでお早めに。 
 何でも、個展会場にあの名門ブランド、ジバンシイの社長がフラっと表れて、作品を一枚購入していったそうだ。

それがこの作品(写真04)。香水の名門ブランドの社長が、『屁』の絵を買って行くとは何とも粋じゃないですか。

 伊野さんの作品が気になったという方、www.inocchi.netにアクセスしてみてください。彼の多才な芸風、その全体像がつかめるHPです。

ゲストブロガー/高橋 慎一(たかはし・しんいち)さん
東京工芸大学短期大学部 写真応用学科卒。98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。著書『キューバ・トリップ ハバナ・ジャム・セッションへの招待』(産業編集センター・刊)

高橋 慎一 公式サイト

インタビュー記事(2006年6月2日)

高橋慎一(フォトグラファー)

98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。

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