2017.03.17

大粒いちご、桜スイーツ！旬のフルーツを楽しみたいなら−渋谷西村フルーツパーラー道玄坂店

渋谷駅ハチ公口のスクランブル交差点から対面に見える「渋谷西村フルーツパーラー」。常に人が溢れている渋谷駅前に高級果物店「西村」の支店を開設したのが昭和10年。翌11年に、2階にフルーツパーラーをオープンしてからというもの、「渋谷の顔」として多くの人に親しまれてきた。
お店の前を通ると季節を代表するフルーツがずらり。ここ数年は店頭でフルーツを使った季節限定ソフトクリームやフルーツジュースが販売されていて、気軽に楽しむことも出来るが、やはりここはフルーツパーラーで旬のフルーツを堪能してみたい。
開店間もないころから粉の配合を変えていないというメニュー「ホットケーキ」。中でも人気が高いという「ストロベリーホットケーキ」（1450円）は、１枚ずつ丁寧に焼いた生地にフレッシュな生いちご、いちごのソースとホイップクリームが添えられています。ふっくらとしているけれど、しっかりとした生地で馴染みの味わい。ソースをたっぷりとかけていただきます。
いちごのソース＆クリームをつけるという最強の食べ方！見るからにフワフワとしたパンケーキの生地。温かいソースは、ほどよい甘みの中にいちごの酸っぱさも感じられて、どんどん食べられちゃいます。ちなみに、1枚を20分かけてじっくりと焼きあげるふっわふわのリコッタチーズのパンケーキも人気だそう。またグラタン、サンドウィッチなどの軽食もあるので、女性だけでなく男性グループ、ファミリーで訪れる人たちも多いそう。

そんなメニューの中で、いちばん人気はやはりパフェ。十種類近くあるパフェの中でも、今いちばん注目を集めているのは、特選シリーズの「初恋の香り＆あまおう苺パフェ」。お値段、なんと3500円！
「初恋の香り」というのは、白いちごの品種名。果実が熟すと果皮の白色が薄くピンク色に染まり、そのかかわいらしい姿が初恋をして頬をピンク色に染める乙女の姿をイメージさせることからついた名前だそう。酸味がまったくなく、とにかく香りがいい！　
「店頭ではひと粒1000円で販売されている「初恋の香り」ですが、パフェには食べやすいようにひと回り小さいサイズのものを使っています。そこにあまおう、シャーベット、中段にはいちごのソース、いちごのムースと生クリーム。フルーツパーラーのパフェですから、最後までしっかりとフルーツを感じられるように層を作っています」と教えてくれたのは、西村専務。

швейцарские копии часов いちごのソースは、いちごだけで作ると色が薄くなってしまうことから、ラズベリーなどのベリー系を加え酸味とパンチを強くしているのだとか。また、生クリームもパンケーキには食感をよくするためにホイップしたものを使っているのだそうだが、パフェの方はしっかりとした甘みを感じさせるものを使うことで食べ応えを増してくれているのです。

最初に見たときは、この量をひとりで食べられるかしら？　と思ったりもしましたが、いちごのジューシーさと甘みのあるクリーム、さっぱりとしたジェラートと繰り返していくうちに、あっという合間にぺろり！　しかも、この「フルーツを食べた！」という充実感、お値段以上です。

最後は、季節のシリーズとして「桜あんみつ」（1280円）。
右手前の桜のジェラート、桜餡、寒天とゼリー、いちご、バナナなどのフルーツもたっぷりと乗っている。

「実は、商談でいらっしゃる男性グループが、みなさんパフェを食べていったり、外国からこのお店を目指してきてくださる方もいるんですね。銀座、日本橋が栄えていた時代、ハチ公、道玄坂なんていうのは郊外と呼ばれていた場所ですからね。昭和の初めに出店を決めたときはかなり反対されたそうです。でも、創業者である祖父は何度も何度もこの地に足を運んで、この土地は発展すると読んで開店。子どものころ両親に連れられてきたという方にお子様が生まれて、また来てくださるなんて嬉しいこともあります。また、『食パンに生クリーム!?』なんていわれていたフルーツサンドが、最近ではブームになっていたりもしますよね。旬だけでなく、時代にも合わせて安全でおいしいフルーツを提供し続けていきたいなと思っています」
渋谷で開催される映画祭とコラボするなど、街に密着している渋谷西村フルーツパーラーさん。年7回のルーティーンで季節のフルーツを使ってフェアを開催。4月13日までは、いちごと桜フェア。4月14日からは、マンゴーを中心とした「トロピカルフェア」が控えているそう。1階では、フルーツ売場のオリジナル桜商品。桜のクッキー、ハートパイ、メレンゲ、ポロボローネ、ジャムは全て自社工場製のオリジナル品などが揃えられている。日本ならではの四季折々の旬を、渋谷の顔で味わってみるののはいかがだろうか。