シェアビジネスの最新版! 渋谷のまちを手ぶらで観光できる「ecbo cloak(エクボクローク)」とは?
旅行中や出張帰り、子連れで街にお出かけしたときはやたらと荷物が多くなる。重い荷物を片手に、「もっと身軽に街歩きをしたい」と思う経験をした人も少なくないはず。
そんな人々の救世主となるサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」(運営:ecbo株式会社、代表:工藤慎一)が1月から渋谷、浅草エリアの一部店舗でスタートしている。ecbo cloakは、カフェなどの店舗に自分の荷物を一時的に預けるサービス。渋谷エリアだけでも、すでに、「宇田川カフェ」や「カフェマメヒコ」など、100店舗で実施している。
このサービスができたきっかけは、工藤さんが渋谷を歩いていた時、訪日外国人に『スーツケースの入るコインロッカーを探している』と声をかけられたこと。「一緒に探したが、見つかるまでに40分間もかかった」(工藤さん)。その後、工藤さんは、渋谷のコインロッカーについていろいろ調べていくうちに、ますますその不便さに気づいたそう。
現在、一日約50万人の人が訪れると言われている渋谷の街にあるコインロッカーは1400個。そのうち、大型コインロッカーはたったの90個だ。満杯で利用できないことは日常茶飯事で、運よく空いていたとしても、2〜3個スーツケースを持ち歩くファミリー旅行者は、一度にすべてを預けることはできない。また、サイズの問題で、大型のコインロッカーでもスーツケースが入りきらない場合も多い。
「もっと気軽に荷物を預けられるように」という思いから「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」をつなぐ荷物一時預かりのシェアリングサービス“ecbo cloak”を始めたところ、街にある小さなお店から名だたる大企業まで、荷物を預かるスペースとしてぜひ活用してほしいと、数多くのお問い合わせがあったという。
預かり場所の選定にもこだわっている。「荷物を預けられるというメリットだけではなく、プラスアルファとして、ガイドブックに載っていないような新しい体験をしてほしい」(工藤さん)という思いから、利用者が行って楽しいところをチョイス。
たとえば、カフェ、バーなどの飲食店はもちろん、カラオケルーム、着物レンタル店、コワーキングスペース、ゲストハウスなど。現在は、渋谷と浅草エリアでのみ実施している。3月には京都、4月に大阪、5月に福岡でサービスの展開を予定している。
ecbo cloakの使い方は至ってシンプル。ecbo cloakのホームページにアクセスして、エリアから預けたい場所を検索し、予約をし、お店に行くだけ。荷物を受け取り時にオンライン上でクレジット決済がされる。料金プランは1日300円の「手荷物プラン」と1日600円の「スーツケースプラン」の2種類。
お散歩が楽しくなる春。もっと身軽に渋谷散歩を楽しんでみてはいかがだろうか。
ecbo cloak(エクボクローク)
田賀井リエ(代官山ひまわり)
代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。