もっともっとチョコレートを楽しみたい!
代々木八幡・カカオストア
バレンタインデー目前、世間は、チョコレートの話題でもちきりですよね。さらに、高カカオのチョコレートが脳を若返らせるなんてニュースもあり、一段とチョコレートが注目されています。甘いのはちょっと苦手なんていう人や、もっと新しいチョコの食べ方はないかなと思っている人に「チョコレートをより楽しむ方法」をお伝えしたく、カカオストアさんでお話を聞いてきました!
「カカオストア」は、チョコレート系スウィーツで有名な土屋シェフが手掛ける「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」の新店舗として2015年にオープンしたBean to Bar専門店。ビーントゥバーとは、カカオ豆(Bean)から板チョコ(Bar)になるまでの工程を1つの工房で手がけて作られること。代々木八幡駅(小田急線)、代々木公園駅(千代田線)から徒歩1分。一見すると見逃してしまいそうなシックな入口ですが、実は中に入ってみると思った以上に広いことに驚きます。「初めて来店された方によく言われます。奥にこんな広いイートインスペースがあったのねって」と教えてくださったのは、責任者の岡田さん。笑顔がとても可愛い女性です。
店内に入るとチョコレートの甘い感じとは違う、「カカオ」の香りが漂います。なんだか少し不思議だけれど心地いい空気。店頭に並ぶのは、カラフルなパッケージの板チョコの数々。世界各国から集まったタブレットが目を引きます。ショーケースには、「テオブロマ」と同じケーキが並びます。こちらは、テイクアウトもイートインも可能。
「カカオストア」は、「カカオ豆からチョコレートができるまでの工程を間近で見てもらえるショップをやりたい」という土屋シェフの10年近い構想が形になったお店。「テオブロマ」と同じ富ヶ谷という土地でありつつも、代々木八幡、代々木公園の駅近くという立地は、また客層が違うというおもしろさがあるのだそう。
「ベビーカーでお子様を連れてきてくださる方、おじいちゃんとお孫さん、おひとりでいつも寄ってくださる奥さま、会社帰りの男性がふたりで、なんていう感じで、本当に幅広い層の方がいらっしゃってくれるんです。土地柄なのか、カフェでお茶をするということや専門店に入られることにも慣れていらっしゃるようで、みなさん本当に素敵な生き方をされているなと思わされます」。
ショップの奥には、一人掛け席、大人数にも対応できるテーブル席もあり。冬は、チョコレートフォンデュと板チョコ4種食べ比べ。夏は、やはりジェラートが人気だという。今回オーダーしたのは、1年を通していちばん人気だという「トーストショコラ」(右下)、削ったチョコがたっぷりとかかった「ラテショコラート」(右上)。そして、カカオストアの特徴のひとつである、お酒が飲めるバーがあるということで、お酒に合う一品としてフォアグラ、生ハムと季節のフルーツ、ツナマヨネーズなど6種類あるマカロンサレの中から「サーモンバター」もお願いしました。
お店の名物でもある「トーストショコラ」は、フランスパンの上に板チョコが丸々1枚乗っているというもの。トーストの熱でチョコレートが少しずつ溶け、パンのカリっとした食感とチョコレートの甘さが絶妙。ラテショコラートは、ラテのほろ苦さにチョコの甘みが加わるだけでなく、カカオの香りがしっかりと楽しめる一品。混ぜきってしまうよりも、チョコと一緒に飲む方が味わい深いかもしれない。
そして、注目の「サーモンバターのマカロンサレ」は、ほんのりと甘いマカロンの皮にサーモンの塩気、振りかけられたペッパーが効いていて、とっても美味しい! これは、たしかにワインに合いそう。夜にはそんな洒落た方で賑わっているのかと思いきや、実は、お酒は昼帯に頼まれる方が多いとか。常連のお客さんの中には、ワインでいろいろなチョコレートを楽しまれる人もいるのだとか。そんなチョコレートとの付き合い方ができたら、本当に素敵ですよね。
「カカオストア」オリジナルのタブレットで人気が高いのは、ピンク×アルパカのパッケージが可愛いペルー産のホワイトカカオ。また、紫×バタフライのパッケージはコロンビア産70%、グリーン×アリクイのパッケージはブラジル産60%の2種類は1月から発売になった新製品。こちらは、バレンタインやプレゼントにぴったりかもしれない。
外国から運ばれてくるカカオ豆は、同じ木でも毎年同じではないのだそう。それを平均的に同じ味にしてしまうのではなく、「その年のチョコの味を楽しんでほしい」と岡田さんは言う。なるほど。コーヒーにはこれ。お酒にはこれ、なんて自分の好みのものを探すのがビーントゥバーの楽しみ方なのかもしれない。
また、海外を飛び回る土屋シェフが、いろいろな刺激を受けてアイテムの種類もどんどん増えているのだそう。ローストされたエクアドル産カカオ豆ロースト(袋入り)、シャンプー、オリジナルTシャツ、土屋シェフがデザインしたテオノートなど。バレンタインに限らず、人とちょっと違ったプレゼントを探しているときに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
カカオストア
www.lossrelojes.es
○住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-6-8
○電話番号:03-3460-1726
○営業時間:10:00〜22:00
○定休日:なし
オオバリエ
楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。