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「写真と見まごう」ハイパーリアルな油彩画を描く、オゼリさんの日本初個展

ハイパーリアルな油彩画で独特な世界観を生み出すアーティスト、イガル・オゼリさんの個展「Erasing Photography」が2月4日(土)まで、代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラムで開催されている。

1958年イスラエル生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動するイガル・オゼリさん。女性の一瞬の姿を、まるで写真のように捉え描く「フォトリアリズム」の流れを汲む超絶技法で知られる。オゼリさんの作品を見る限り、女性の表情や髪の毛一本一本の流れ、洋服のエクスチャー、自然光で輝く肌のきめ細かさなど、一見して油彩画には見えません。ラファエロ前派からの影響が強く、寓話的なシチュエーションや想像性などと、現代的リアリティを融合させたオゼリさん独得の世界観を創出する。
"Untitled; Zuzanna" 2016, oil on cnanvas, 91.5 x 137.2 cm ©Yigal Ozeri, Courtesy of the artist
現在、ハイパーリアリズムに焦点を当てた「50 Years of Hyperrealistic Painting」にリチャード・エステス、チャック・クロースなどの巨匠と並び出展し、スペイン、マドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館や、イギリスのバーミンガム美術館を巡回するなど、世界的にも高い評価を得ている。
"Untitled; Lizzie in the Snow" oil on canvas, 50.8 x 76.2 cm ©Yigal Ozeri, Courtesy of the artist
日本での初個展となる今回は、ミック・ジャガーさんの娘でモデルのリジー・ジャガーさんを描いているシリーズや、ポーランド出身でヴェルサーチ、グッチなどのファッションモデルとして活躍するズザナさん、初めてモデル起用された女性DJのKaopang(かおぱん)を描いたシリーズを発表。ペインティング作品は約15点、ドローイング作品は約5点を掲出している。
"Untitled; Kaori" 2016, oil on canvas, 50.8 x 76.2 cm ©Yigal Ozeri, Courtesy of the artist
アナログな油彩で写実表現を行うオゼリさんの作品を通じ、リアリティとアートの境目とは一体何なのかを考える機会を与えてくれる。驚きの細かな筆触を、ぜひ会場で。

イガル・オゼリ展「Erasing Photography」
〇開催:2017年1月26日(木)〜 2月4日(土)
〇時間:12:00〜20:00 (入場は閉館の30分前まで)
〇会場:代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラム
〇入場:無料
〇主催:Galerie NUAGE / Zemack Contemporary Art
〇協力:Tomio Koyama Gallery
〇後援:イスラエル大使館
〇公式:http://ozeri-japan.com/

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