TOKYO ART CITY by NAKED
「都市とはアートである」をテーマとした巨大模型によるアート展「TOKYO ART CITY by NAKED」が2016年12月21日〜2017年1月12日まで、渋谷ヒカリエ9FホールBで開催している。
企画・演出を手掛けるのは「NAKED(ネイキッド)」。同社は2012年の東京駅3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」をはじめ、新江ノ島水族館ナイトアクアリウム、夜景とマッピングを融合した「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」など、3Dプロジェクションマッピング作品等を全国各地で展開し、毎回大きな人気を博しているクリエイティブカンパニーだ。
ネイキッドが手掛ける最新作である同展は「都市とはアートである」というテーマのもと、「東京」を題材に多様な人びとの営みが集積する「都市」を様々な形で表現をして、「都市は何か?」「東京とは何か?」を浮き彫りとする。暗闇の会場内には「東京駅」「東京国立博物館」「東京タワー」「新宿都庁」「渋谷スクランブル交差点」など、「東京の顔」とも言える主要なランドマークを巨大模型で再現。一般的にまちの「模型」や「ジオラマ」といえば、ミニチュアの街を見下ろすように捉えるものが多いが、今回の展示の一番の特徴は会場内に高さ4mもの巨大な建物を造築するなど、観覧者自身が街の中に入り込み、当事者として都市を体感していく点にある。
東京駅の巨大模型では、多くの見物客を集め過ぎてしまい僅か2日間で中止となった、ネイキッドの代表作である3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」を4年ぶりに再現。巨大模型の駅舎をスクリーンとして、本物さながらの臨場感を味わう事が出来る。そのほか、東京国立博物館特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」の演出(2013年)、JAL旅客機ボーイング767-300のプロジェクションマッピング(2016年)など、過去にネイキッドが手がけた作品が一堂にそろい、都市を構成するインスタレーションとして楽しむことが出来る。
朝方から昼、そして夕方から夜間へと時間軸が変化する中で、頭上には都内の鉄道網をイメージした光がひっきりなしにぐるぐると回り、足下には自動車のライトが走り抜ける。建築物・光・映像・音楽、時間軸などが巧みにシンクロし、絶え間なく動き続けている大都市・東京を体感することが出来るだろう。
TOKYO ART CITY by NAKED
〇開催:2016年12月21日〜2017年1月12日
〇時間:11:00〜20:00(最終日18時まで)
〇会場:渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール ホールB
〇料金:当日 大人1,500円 小人900円
〇主催:TOKYO ART CITY by NAKED実行委員会
〇企画・演出:NAKED Inc.
〇後援:渋谷区
〇公式:http://tokyoartcity.tokyo/