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渋谷の街が青一色に染まる 〜公園通りから代々木公園まで約750メートル

昨日は54年ぶりに、東京都心で11月に初雪が降り、厳しい寒さが一段と身に染みる。渋谷の街をゆく人びともコートの前を強く握りしめ、足早に通り過ぎていく。

こうした雪が残る寒空の夜にも関わらず、一際多くの人びとを集めている場所がある。現在、代々木公園で開催中の「青の洞窟 SHIBUYA」だ。2014年、目黒川沿いで行われて多くの人びとを集めて話題をなったイルミネーションが、今年は会場を代々木公園に移して点灯を始めている。
公園通りの入り口にある「渋谷モディ」から現在建て替え工事中の「渋谷区役所」付近まで、さらに道路を越えた「代々木公園」の入り口から続くケヤキ並木まで、約55万個の青色LEDが輝く。
まるで異空間に迷い込んでしまったような、そんな幻想的な世界を浮かび上がらせている。
約250メートルのケヤキ並木の足下には、青色LEDを反射する光沢のマットが敷かれ、長く青いチューブの中を歩いているような感覚を味わうことができる。
一般的にイルミネーションといえば、「ウェーイ」と思わず叫びたくなる、華やかな印象が強いものであるが、青一色に染まったストリートや公園一帯は、どこか落ち着きと整然さを保っている。青色は心理的に人びとに冷静さを取り戻し、心拍数すらも下げるというが、屋外の寒さもあいまって、より一層そういった効果を高めているのかもしれない。感動を心に秘めながら、静かにイルミネーションを楽しむのも悪くない。

現在、公園通りはパルコ・パート1とパート3の解体工事、さらにパート2跡地や渋谷区役所の建て替え工事が進み、かつて賑やかであったストリートは少し元気を失っている。そういった意味では、代々木公園のイルミネーションが多くの人びとを吸引し、シャワー効果として公園通りに賑わいを取り戻すきっかけになればと思う。

青の洞窟 SHIBUYA
〇期間:2016年11月22日(火)〜2017年1月9日(月)
〇点灯:17時〜23時まで。
〇場所:神南一丁目交差点から代々木公園ケヤキ並木まで約750m

そのほか、渋谷の街で見つけたクリスマスツリーやイルミネーションを併せてご紹介しておきたい。
まず、渋谷の顔である「渋谷センター街」の入口ゲートは、雪だるまの可愛らしいオブジェで装飾されている。
渋谷マークシティでは、デビュー25周年を迎えた歌手・Charaさんとのタイアップ企画で「Singing Christmas 〜私色を奏でよう〜」を開催中。12月25日まで、店頭には音符や音楽記号をモチーフとしたオーナメントで装飾された音楽(Chara代表曲「やさしい気持ち」)を奏でるクリスマスツリー(写真左)が設置。建物のガラス面にはギフトボックスをイメージしたイルミネーション(写真右)も点灯している。さらに12月8日(日)17時より、1FイベントスクエアでCharaさんのクリスマスミニライブも予定されている。
東急グループではディズニーとコラボレーションし、クリスマスプロモーション「TOKYU CHRISTMAS WONDERLAND 2016 −Disney CRYSTAL MAGIC−」を展開中。そのプロモーションの一環として、 渋谷ヒカリエ1階正面入口前では、ディズニー作品「塔の上のラプンツェル」の世界観をイメージして飾りつけた高さ約6mのツリーが登場。金色に輝く長い髪をイメージした光がツリーを包み込んでいる。そのほか、館内の4カ所に「眠れる森の美女」のオーロラ姫、「シンデレラ」のシンデレラ、「白雪姫」の白雪姫、「美女と野獣」のベルをイメージした高さ約2mのミニツリーを設置し、プリンスセス気分を盛り上げている。点灯期間は11月8日(火)〜12月25日(日)7時〜24時まで(16時〜22時の毎時00分と30分には、約3分間の光と音の演出が行われる)。
東急百貨店本店前では、ディズニー作品「美女と野獣」をテーマにベルと野獣が初めて踊る、お城のボールルームのワンシーンをデザインしたクリスマスツリーが設置されている。点灯期間は11月3日(木)〜12月25日(日)10時〜22時半まで。
一年でも最も街が輝く時期、防寒をしっかりして、夜の渋谷を散策してみてはいかがでしょうか。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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