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草間彌生「宇宙の中の水玉カフェ」

渋谷からはちょっと離れるのですが、アーティスト・草間彌生さんと六本木ヒルズが期間限定でコラボした、宇宙の中の水玉カフェに行ってきました。

訪れたのは、夏休み、しかも日曜日だったためか、店内はかなりの混雑。入店にも数十分の待ち時間を要します。でもここで待つ価値は十分あり。天井も床も、入り口のガラスも、あらゆるところに水玉が配された店内は、まさに草間ワールド全開。しかも、基本色はすべてショッキング・ピンクで、微妙に「落ち着けない」感じがまたたまりません。

ちなみに、余談ですが、女の子がピンクを好きなのには理由があるってご存知でしたか? 太古の昔、女性たちは、木の実などを収穫して暮らしていましたが、熟した木の実はピンク色をしているので、未だに遺伝子的に「ピンク」に反応してしまうのだそうです。ってもちろんあくまで仮設ですが…。

で、話はもどって、水玉カフェ、決まった時間になると映像作品が流れたり、ショッキング・ピンクの水玉の中にときどき草間さんの顔写真が混じっていたり、こまごまとした仕掛けもまた楽しい。メニューも、この期間だけ、水玉をモチーフにしたものが揃います。1日限定5食のムースは残念ながら売り切れでしたが、シャンパンとクランベリーの水玉ゼリーと、赤と白のマーブルチョコでこれもまた水玉模様にお色直ししたアイスを注文。見た目にもかわいくて、味もなかなか。ドリンクを頼むと、コースターも水玉。物販コーナーを除くと、ソファや鞄、作品、ストラップ、キーホルダーなども販売されていました。私は赤いかぼちゃのストラップを購入。アートの島、直島に行ったときに見た作品のミニチュア版で、テンションもあがります。

と、長々と語ってしまいましたが、私は高校生のときから大の草間さんファン。けれども当時、ネットもまだあまり普及していない時代。作品集や自伝など、彼女に関する情報を仕入れていたのは、アート系の本が充実している、渋谷のブックファーストとパルコパート1地下にあるリブロでした。特にパルコでは、洋服を買って映画を見て、そのまま本屋に入り浸る…というのが週末の過ごし方だったなあと思い出しました。おそらく今の中高生も、ここの本屋で「自分の知らない世界」に出会っては、自分の趣味や世界観を広げていっているんでしょう。パルコパート2の年内休業のニュースが非常に気になりつつも、これからも、アートやカルチャー系の情報発信の地であり続けてほしいと強く願ったりもしたのでした。

編集部・K

1980年東京生まれ。中央線文化育ちの、筋金入りの文化系。でも最近、女子力アップのためホットヨガを開始しました。

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