30匹のひつじのショーンが渋谷の街にあふれている!?
© & ™ Aardman Animations Ltd. 2016 © Shaun IN JAPAN PROJECT
いま、「渋谷の街を歩けば、ひつじのショーンに当たる」というほど、街中にショーンが溢れているのをご存知だろうか?
愛くるしく、頭の回転の良いひつじが主役のクレイ・アニメーション。『ウォレスとグルミット』シリーズなどの制作で知られる、イギリスのアードマン・アニメーションズが手掛ける代表作の一つ。
日本でも2007年からNHKで放送をしているため、子どもはもちろん、大人のファンも少なくないだろう。
総勢30匹もの、ショーンの大型オブジェ(高さ約130cm、全長約140cm)が現在、渋谷の大型商業施設をはじめ、街の様々なスポットに展示。映画監督・プロデューサーの庵野秀明さんとデザイナーの山下いくとさん、漫画家の安野モヨコさん、建築家ユニットのクライン ダイサム アーキテクツなど、著名なアーティストや団体とコラボレーションし、色や形、デザインがすべて異なる、唯一無二のショーンのオブジェが街中に点在する。おそらく渋谷を歩いていて、気が付いた方もきっと多いことだろう。
庵野秀明(映画監督・プロデューサー)・山下いくと(デザイナー)庵野秀明(映画監督・プロデューサー)さん、山下いくと(デザイナー)さんによる「エヴァンゲリオンモデルのショーン」/渋谷モディ
ハローキティデザイナー・山口裕子さんによる「ハローキティモデル」/東急本店
そもそもこの企画は何なのだろうか?
“アートを通じて子どもたちをしあわせにする”というコンセプトのもと、2015年にイギリスで「ひつじのショーン」を活用したアート&チャリティプロジェクト「Shaun IN THE CITY UK TRAILS」が開催。数多くのアーティストたちの協力で、様々に彩られた計120匹のショーンがロンドン、ブリストルの2都市の街中に展示され、最終的にはオークションの収益の一部が英国の病院にいる子どもたちのために寄付されるなど、人気キャラクターを使った社会的価値の高い企画として話題を呼んだ。
その想いは海を越え、「Shaun IN SHIBUYA」プロジェクトとして、今回、渋谷区内の商店街や企業などの協力のもとで日本初開催が実現。
30匹のショーンは、渋谷・恵比寿・原宿・表参道・代官山などの大型商業施設などを中心に様々な場所に設置され、渋谷区では「さまざまな場所に置かれたショーンを回遊しながら、渋谷の新たな魅力を発見してもらい」と渋谷全体の活性化に期待を寄せている。
渋谷区内に点在する30匹のショーンを探すには、スマホ向け公式アプリのダンロードが必要(アプリ代120円)。自分の現在地から、ショーンの大型オブジェまでの距離が表示されるマップを見ながら、展示されたショーンを一匹ずつ発見していく。
各ショーンには4桁のナンバーがふられていて、半径100m以内でその番号を入力すると1つミッションがクリアし、メダルが与えられるという趣向だ。
なかなかよく出来たアプリで、Ingress(イングレス)のような位置ゲームとしての面白みもあり、オリエンテーリング気分でまち歩きを楽しんでみるのもいいだろう。
なお、同プロジェクトのスマホ公式アプリ、および展示終了後にショーンの大型オブジェをオークションの売上は、必要経費を除いた収益を「日本赤十字社医療センター」「社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会」へ寄付し、日本の子どもたちのために活用されるという。
渋谷の街全体を舞台に「アートワーク」「位置ゲーム」「チャリティー」の3つの要素が組み合わされたユニークなイベント。ぜひ親子やお友達と一緒にご参加ください。
会期は5月22日(日)まで。
Shaun IN SHIBUYA開催概要
〇会期:〜5月22日(日)まで
〇会場:渋谷、表参道、原宿、恵比寿、代官山
〇展示:ショーンの大型オブジェ30匹
〇寄付(予定):日本赤十字社医療センター、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会
※オークション開催時期は2016年冬を予定
〇公式:http://www.shauninjapan.jp/
〇主催:ショーン・イン・ジャパン・プロジェクト
〇後援:渋谷区、渋谷区商店会連合会、一般財団法人 渋谷区観光協会、ブリティッシュ・カウンシル
〇参加アーティスト/団体/ブランド(順不同、敬称略)
庵野秀明(映画監督)・山下いくと(デザイナー)、安野モヨコ(漫画家)、國重友美(書家) 山口裕子(ハローキティ デザイナー)、ブリティッシュ・カウンシル、渡辺おさむ(現代美術作家)、ひつじのショーン、サンダーバード ARE GO、Nick Park(Aardman)、 Peter Lord(Aardman)、Richard Starzak(Aardman)、Aurélien Prédal(Aardman)、Danny Heffer(Aardman)、Merlin Crossingham(Aardman)、山本太郎(ニッポン画家)、市原淳(イラストレーター)、藤浩志(美術作家)、TakuYoshimizu(Art Director)、河地貢士(現代美術作家)、海外竜也(ファッションデザイナー)、Hana4(ネイルアーティスト)、 SHOGO SEKINE(ILLUSTRATOR)、ファンタジスタ歌麿呂(アーティスト)、伊藤有壱(アニメーションディレクター)、クライン ダイサム アーキテクツ(建築家ユニット)、Paddington、Zeebra(アーティスト)、雨宮慶太(映画監督)、日本赤十字社
スマホ向け公式アプリ
iPhone 版 https://itunes.apple.com/jp/app/shaun-in-shibuya/id1104882641
Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.shaun.shaunsfound
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。