もしも建物が話せたら
(2014年/ドイツ、デンマークノルウェ−、オストリア、フランス、アメリカ、日本/165 分/英語/Color/16:9/DCP)
画像:(ベルリン・フィルハーモニー):©Wim Wenders
ヴィム・ヴェンダース監督らを中心に6人の監督が、自らの思い入れのある建築物の心の声を描き出すオムニバス形式のドキュメンタリー映画「もしも建物が話せたら」が2016年2月20日(土)より、渋谷アップリンクほか、全国で順次公開が始まる。
もし建物が声を出して話すことが出来たなら、何を話すのだろうか。そして、私たちはどのような言葉を語り掛けるのだろうか。建築物は文化を反映し、社会を映す鏡である。かつてヨーロッパの街の中心は教会であり、教会を通して人びとも暮らしも垣間見ることが出来た。では今日、街を象徴する建築物とは一体何か?
同作品は「もしも建物が話せたら、私たちにどのような言葉を語り掛けるのだろうか?」をテーマとし、ヴィム・ヴェンダース監督制作総指揮のもと、ロバート・レッドフォード監督、ミハエル・グラウガー監督、マイケル・マドセン監督、マルグレート・オリン監督、カリム・アイノズ監督の計6人の名監督が集結。各監督の思い入れのある建築物の心の声を「一人称」で描くという新感覚ドキュメンタリーである。
ロバート・レッドフォード監督は、自身が11 歳の時にかかったポリオの予防接種を開発した「ソーク研究所」(アメリカ・サンディエゴ)。ヴィム・ヴェンダース監督は地元のベルリン・フィルハーモニー(ドイツ・ベルリン)を、『100,000 年後の安全』で注目を集めたマイケル・マドセン監督は、世界で最も人道的で再犯率がヨーロッパで最も低いノルウェーのハルデン刑務所(ノルウェー・ハデン)を。
(ソーク研究所):©Alex Falk (ハルデン刑務所):©Heikki Färm
マルグレット・オリン監督は屋根まで登る事が出来るオスロ・オペラハウス(ノルウェー ・オスロ )を、カリム・アイノズ監督は17歳の時に移り住んだパリからポンピドゥー・センター(フランス・パリ)を選出。さらにミハエル・グラウガー監督はロシア国立図書館を撮影したが、同作品は彼の遺作となっている。世界の名監督6人がそれぞれの街で人びとと思い出を共有する、文化的な建物のストーリーを描き出す。
(オスロ・オペラハウス):©Øystein Mamen (ポンピドゥー・センター):©Ali Olcay Gozkaya (ロシア国立図書館):©Wolfgang Thaler
日ごろ、建物が何を見て何を感じているのか?――「建物自身が話す」というユニ−クな視点は、観る者を映像の中に引き込む。この作品を観た後、建築物に対する見方や接し方が大きく変わることだろう。
「もしも建物が話せたら」
〇公開:2016年2月20日(土)より
〇劇場:渋谷アップリンク
〇製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース
〇監督:ヴィム・ヴェンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン、カリム・アイノズ
〇製作・提供:株式会社 WOWOW
〇配給・宣伝:アップリンク
〇公式:http://www.uplink.co.jp/tatemono/