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A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)

2014 年 /アメリカ /66 分 /16:9 / DCP)配給・宣伝:メジロフィルムズ ©2014 Avocados and Coconuts.

豆の選定や焙煎からカップまで、「究極のコーヒー」を求めるプロフェッショナルたちを追ったドキュメンタリー映画「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」が2016年1月30日(土)より、渋谷アップリンクで上映が始まる。

ここ数年で高品質で風味の優れた「スペシャリティコーヒー」の市場が拡大を見せている。その担い手たちは、従来の「質」より「量」のコーヒー業界のカウンターとして、豆の生産地からカフェに至るまでのあらゆる場所に新たな経済の仕組みを息吹かせ始めている。昨年、サンフランシスコに拠点を構える「ブルーボトルコーヒー」が東京・清澄に世界進出1号店をオープンさせたのは、記憶に新しいだろう。「ブルーボトルコーヒー」創始者のジェームス・フリーマン氏が1号店に日本を選んだのは、日本に根付く古き良き喫茶文化に強く影響を受けたからだという。
同作品はニューヨーク、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、そして東京――いま世界を席巻するコーヒーカルチャーのニューウェーブをけん引する5つの都市で活躍する、コーヒー業界のキーパーソンたちの哲学や仕事ぶりにフォーカスを当てる。手掛けたのは、サンフランシスコ在住のCMクリエイター、ブラドン・ローバー監督。自主制作映画でありながらも、世界30カ国108都市のコーヒー愛好者の手で自主的な上映会が開催され話題を呼び、本国アメリカでの配給に漕ぎ着ける。日本では昨年12月より、新宿などで公開が始まり、すでに大きな話題を集めている。

アメリカ・ポートランドに拠点を置く「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」生豆バイヤーのダリン・ダニエル氏は、コーヒーの生産国、ルワンダの生産者たちと直接取引(ダイレクトトレード)を行う。現地に何度も足を運び創始者の、生産工程や精製の方法を生産者たちと確認し共有しながら、年に何千回とカッピングというテイスティング作業を重ねる日々。より良いコーヒー豆を、より良い品質で届けることを追求しているのだ。「ブルーボトルコーヒー」のジェームス・フリーマン氏は、自らのコーヒーの原体験とサイフォン・バーへの熱い思い、日本の純喫茶への強い憧憬を語る。
そのほか、同作品では2013年に多くのファンから惜しまれつつも閉店した東京・表参道の「大坊珈琲店」も登場。大坊勝次氏が淹れる一連の研ぎ澄まされた所作は美しく、今はなき名店の佇まいが再びスクリーンに甦る。さらに古民家を改装した空間でエスプレッソにこだわる、表参道「オモテサンドウ・コーヒー」オーナーの國友栄一氏や、富ヶ谷「フグレン・トウキョウ」オーナーの小島賢治氏など、渋谷かわいわいの人気コーヒー店の紹介も見逃せない。世界のコーヒーカルチャーを牽引するプロフェッショナルたちの熱き仕事ぶりと哲学を追い、新潮流の中核をなすスペシャルティコーヒーの現場を紐解いていくと共に、ブームでは終わらないコーヒー・ムーブメントの今を浮き彫りとする。

映画鑑賞後、コーヒーに対する愛情がきっと変わるはず。コーヒー好きは必見!

A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)
〇監督:ブランドン・ローパー
〇上映:2016年1月30日(土)より
〇劇場:渋谷アップリンク
〇公式:http://afilmaboutcoffee.jp/

〇主な出演者(海外):
「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」生豆バイヤー ダリン・ダニエル、「ハンサム・コーヒー・ロースターズ」共同オーナー/2010年世界バリスタ・チャンピオン マイケル・フィリップス、「ブルーボトルコーヒー」オーナー ジェームス・フリーマン、「カウンター・カルチャー・コーヒー」バリスタ/2012年全米バリスタ・チャンピオン ケイティ・カージュロ、「リチュアル・コーヒー・ロースターズ」オーナー アイリーン・ハッシ・リナルディ、「リチュアル・コーヒー・ロースターズ」バリスタ ケヴィン・ボーリン、「コアヴァ・コーヒー・ロースターズ」バリスタ デヴィン・チャップマン 「G&Bコーヒー」共同オーナー/2008年全米バリスタ・チャンピオン カイル・グランビル、「ラ・マルゾッコ」CEO ケント・バッケ

〇主な出演者(東京):
表参道「大坊珈琲店」(※2013年に閉店)オーナー 大坊勝次、下北沢「ベアポンド・エスプレッソ」オーナー 田中勝幸、表参道「オモテサンドウ・コーヒー」オーナー 國友栄一、代々木公園「リトル・ナップ・コーヒー・スタンド」オーナー 濱田大介、富ヶ谷「フグレン・トウキョウ」オーナー 小島賢治

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