ご存知ですか? 昭和21年発売、知る人ぞ知る、渋谷ご当地の『ハチ公ソース』。
夏休み期間中のハチ公は…
外国のお客さんたちにも次々とカメラを向けられる人気ぶりで、連日の暑さもなんのその!今日もたくさんの人たちに囲まれて、ちょっと嬉しそうです。
ハチ公を描く食品やグッズはいろいろありますが、中でも長い歴史を持ち「このソースはほんとに美味しい!」と、地元や美食家の人々に愛され続けている、知る人ぞ知る渋谷ご当地の『ハチ公ソース』をご存知でしょうか? 意外に知られていないこのソース、じつは隠れたロングセラー商品なのです。
公式サイトによれば、昭和21年に生まれた『ハチ公ソース』は、渋谷で商いをしていた秋田県出身の創業者が、自分と同郷のハチ公の銅像を商標登録。また渋谷に移転してきた当時、ハチはまだ生きていて、渋谷駅に上野教授を迎えに通う姿もあったのだそうです。
じつに約70年もの歳月にわたり、食卓で愛され続ける息の長い渋谷のご当地ソースは、基本のウスター、中濃、フルーツの3種類が揃います(各300ml、税込378円)。
20種類もの野菜とフルーツをたっぷり使って作られるソースの味わいは豊かで、ウスターにはタマネギ、人参、セロリ、リンゴなどの風味を凝縮。驚くのはこのソース、半年〜1年間熟成させてから店頭に並ぶそうで、熟成させることで味わいは独特の深みを帯び、市販品とはひと味もふた味もちがう、独特のおいしさにつながるそうです。
中濃は、ウスターにたっぷりのトマトとリンゴが加わったコクのある味わいで、コクの中にしっかり、トマトの味と酸味を感じさせます。フルーツはウスターソースにたっぷりの果物を加え、中濃よりもまろやかで優しい味わい。食べ比べると三者三様、それぞれに異なる持ち味があり、作る料理に合わせて選べるよう、すべて常備しておきたくなってしまいます。
『ハチ公ソース』を使う飲食店さんもいくつかあり、セルリアンタワーの裏エリア、このソースと同様の歳月を重ねる老舗中華料理店の『ヌーベルシノワ 一品香』さんでは「上海焼きそば(元祖渋谷ハチ公ソース焼きそば)」で、まろやかなフルーツ味のハチ公ソースが楽しめます。(写真はランチセット時、税込972円)
ほかに神山町の居酒屋『丸木屋商店』さんほか、いくつかの居酒屋さんや食堂では、テーブルの上にドンと置かれたハチ公の瓶に会えるはず。自宅用なら富ヶ谷の『津の国屋酒店』さんほか、『東急百貨店 渋谷駅・東横店』や『東急ハンズ 渋谷店』などでも購入が可能。またネット通販で取り寄せもできるので、詳しくはハチ公ソースの公式サイトでご確認を。
創業時から頑なに守り続けられる製法で、昭和の本物の「おいしさ」がガラス瓶の中にギュッと詰めこまれた『ハチ公ソース』。夏休み、渋谷に遊びに来てお土産に悩んでいる方は、このソースを買って帰ったら、きっと喜ばれますよ!
<関連リンク>
丸木屋商店 http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13135994/
津の国屋酒店 http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131801/13138122/
ハチ公ソース公式サイト http://www.hachikosauce.co.jp/index.html
ヌーベルシノワ 一品香
〇住所:東京都渋谷区桜丘町30-3 カヲリビルB1
〇TEL :03-3462-1600
〇営業:11:30〜L.O.14:30、17:00〜L.O.21:30/日祝休
〇参考:http://r.gnavi.co.jp/g841300/
ライター/サーフライダー
渋谷と築地で活動中の、書くことと描くことが好きな人。撮ることも好きです。渋谷にあったら嬉しいものは「犬カフェ」。あれば飛んで行きます。教えてください。シブヤ界隈の飲食店情報をつづるブログ『渋谷・恵比寿ランチジャーナル』を運営。