初夏の緑を満喫できる、東京大学駒場キャンパス内の気軽なカフェ&ブラッスリー。
神泉駅からも徒歩10分ほど。井の頭線の「駒場東大前駅(東大口)」の東京大学駒場キャンパス内に、一般の人も気軽に利用できるフレンチレストランがあるのをご存知でしょうか。
その名は『ルヴェ ソン ヴェール駒場』。このお店、本郷の東大の近くや京都大学の吉田キャンパス内などにもレストランを展開する円居グループによるフレンチカフェ&ブラッスリーで、食通たちも太鼓判を押すお料理を、家族連れなどでの日常利用にも嬉しい、良心的なプライスで楽しませてくれます。ディナーコースが2,000円台から。そしてランチは、本格的な肉または魚料理の日替わりメニューが、平日も週末も変わることなく800円というお手頃さ。初夏の緑あふれる避暑地のような空間で、このプライスでこのクオリティの食事ができるのは、ちょっと感動的でもあります。
『ルヴェ ソン ヴェール駒場』へは、時計台を臨む駒場キャンパスの正門を入ったらすぐに左へ。
気持ちの良い新緑の木立ちの中を数分そぞろ歩くと、木々の奥に、別荘のような佇まいの大学の交流施設「ファカルティーハウス」の建物が。『ルヴェ ソン ヴェール駒場』はその1Fにあります。
もとは旧制一高の同窓会館だった建物を、2005年に東京大学のゲストハウスとして改修した際にオープンしたお店は、初夏の陽ざしにパラソルを広げる、南仏を思わせるテラス席と室内のダイニングを併せて約100席。
昭和初期にアールデコを取り入れて建てられた室内空間には異国的な雰囲気が漂い、まさに、由緒ある別荘にでも訪れた気分です。
週末は結婚式で貸し切りになることもあるので、訪問の際には事前にHPでチェックしたほうが良さそう。800円のランチは2種類で、日替わりの肉または魚からチョイス。いずれもワンプレートにサラダも添えられ、パンがついてきます。食後のコーヒーか紅茶をつけても1,000円。写真はこの日の肉料理で、豚バラ肉のグリエ、レムラードソース。厚くカットされた柔らかな豚とソースがとても美味!満足の一皿です。
補足で、ぜひ試してみていただきたいのがパンにつけるノルマンディー産の発酵バター。こちらはランチとは別料金で300円ですが、ミルキーな味わいと軽いチーズのような風味も楽しめるおいしいバターで、ランチをさらに豊かな気分にしてくれます。
食後のコーヒーか紅茶で、しばしゆったり。渋谷至近でありながら、時間が止まった別世界のようです。
今回の訪問は週末でしたが、客層はお子さん連れのファミリーからお年寄りのご夫婦までさまざま。満員御礼で、外のソファで20分ほど待ってからの着席でした。ランチは11:00〜14:30(L.O)で、待つのはちょっと、という場合は、週末は早めの訪問が良いかもしれません(ただし、外のソファやベンチで、本を読みながら名前を呼ばれるのを待つ時間もステキなのですが!)。 最後に余談で、もうひとつのこの時期の楽しみが、正門横にある「バラの小径」に咲き乱れる見事なバラたち。
お世話をするボランティアの方たちによれば、見ごろはまさに今!これから開く蕾もたくさんついているので、薫りたつバラの鑑賞も含めて、避暑地気分を満喫してみてはいかがでしょう。
『ルヴェ ソン ヴェール駒場』
〇住所:目黒区駒場3-8-1 東京大学駒場ファカルティーハウス1F
〇TEL :03-5790-5931
〇営業:ランチ11:00〜14:30(L.O) ディナー17:00〜21:00(L.O)/ 無休
※大学行事・パーティー貸し切りによる休みあり
〇公式:http://www.leversonverre-tokyo.com/restaurant_komaba/index.html
ライター/サーフライダー
渋谷と築地で活動中の、書くことと描くことが好きな人。撮ることも好きです。渋谷にあったら嬉しいものは「犬カフェ」。あれば飛んで行きます。教えてください。シブヤ界隈の飲食店情報をつづるブログ『渋谷・恵比寿ランチジャーナル』を運営。