絶対に負けられない戦い!
今夜20時35分(日本時間22:35)より、日本×UAEの試合が始まります。アジアカップ3連覇、またコンフィデレーションズカップの出場を賭けた大事な試合。テレビ朝日が連呼しているキャッチではありませんが、まさに「絶対に負けられない戦い!」なのです。
私も仕事をしながらも、そのことが気になって、気になって仕方がありません。
実は今日掲載アップした「BUNKA×PERSON」にご登場いただいたスポーツフォトグラファーの岸本剛さんも現在、アジア杯を撮影するためベトナムに滞在しています。今回のインタビュー記事の原稿のやりとりも取材の合間を見ながら、わざわざハノイからメールやスカイプでまめに連絡をいただきました(ブログで失礼ながら、お忙しい中、本当にありがとうございました)。岸本剛さんは日本初のフォトエージェンシー「フォート・キシモト」を立ち上げた、スポーツフォトグラファーの重鎮として知られる岸本健さんの息子さんです。いわば、剛さんはスポーツフォトグラファー界のサラブレッドと言っても過言ではありません。とはいえ、今回のインタビュー取材では、決して偉ぶる様子もなく、非常に低姿勢で、気軽にお話をして下さいました。若い時から海外生活が長かったことも彼の人格形成に影響を与えているのかもしれませんが、私と同年代とは思えないほど、しっかりとした考えを持ち、また人としての懐の大きさを感じさせる方でした。
岸本さんがドイツ杯で撮影した写真集「選手のない写真集’06 GERMANY」は、スポーツフォトグラファーという選手を撮ってなんぼの仕事とは真っ向から勝負する、岸本さんの人間性、優しさのにじみ出た大変良い作品集となっています。歓喜乱舞する人、PKの結果を祈りながら待つ人、敗戦で大きく肩を落とす人、また応援疲れで眠り込む人など・・・、選手のプレー以上にドラマティックにサッカーと向き合う世界の人々の姿は、人間に対する愛おしさがより一層増すものです。「世界中を歩き回ってみて、やっぱりサッカーはすごいスポーツだと確信しましたよ。どこに行っても、ボールを蹴っている人たちがいる・・・」という岸本さんの言葉は大変印象的でした。世界は本当にサッカーを中心に回っているのかもしれません。ぜひ、多くの皆さんに見ていただきたい写真集です。
それから、「BUNKA×PERSON」のインタビュー記事内では掲載できなかったのですが、つい最近、岸本さんが渋谷スクランブル交差点で撮影したティッシュ配りのアルバイトをする人の写真をご紹介します。撮影した時に岸本さんも気が付かなかったそうですが、左後方の街頭ビジョンに「渋谷文化」の広告の文字が上手い具合に入っています。出来すぎた偶然に、岸本さん、私もビックリしましたが、これも何かの縁だったのかもしれませんね。
さて、さて、今夜の試合ですが、とくかく応援するしかありませんね。
でも、今日は13日の金曜日なんだよな・・・、何か不吉な予感も。
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。