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渋谷を旅する日々

はじめまして。編集部・Ninoです。これから毎週、個人的に発見した渋谷のカルチャー、または取材にまつわる話などを、肩の力を抜いて紹介したいと思います。

今回は、渋谷での時間の過ごし方について。

遅い時間に目覚めた休日、足が自然と渋谷に向くことがよくあります。そんな時は、映画館やCD・レコードショップ、書店などをブラブラと歩き回るのが常。事前に映画館のタイムテーブルを調べたりはしないため、気分にフィットする映画がタイミングよく上映されていれば観るし、チェックだけしてスルーすることもしばしば。本も大抵は、その日の気分に合わせて買います。歩き疲れたらすぐにカフェに入って、コーヒーは飲めないから紅茶を注文し、しばらく読書に没頭。

そんな時間を過ごしていると、「これって旅に似ているな」と、ふと思います。自宅からは電車で数十分の距離ですし、もちろん日帰りですから、一般的な旅の範疇には入らないでしょう。それでも、すれ違う大勢の人々は誰も僕のことを知らず、友人も知り合いも僕がその瞬間に渋谷の路地を漂っていることを知らず(ケータイを無視すれば、ですが)、ただ視界に入ったものに心を動かされながら、新しい発見を重ねていく。そんな日常や現実から完全に切り離された時間は、まさに旅と同質の感覚をもたらしてくれます。



そういう街歩きは、やはり一人に限りますね。仲良さそうなカップルを羨ましげに眺めてしまうこともありますが、いつだって自由と孤独は背中合わせ。そんな一抹の寂しさが旅人の感性をゆたかにするのです。とか、ちょっと強がってみました。でも、一人歩きが自由で楽しいのはホントですよ。ええ。普段、忙しくて、なかなか旅行に行く時間を取れない方は、ブラリと渋谷に出かけてみてはいかがでしょう。

編集部・Nino

1975年川崎生まれ。音楽と映画とお酒とスイーツを愛するインドア派の男です。

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