★『いわきノート』トークショウ出演★
震災と原発事故から二年半。筑波大学の国際学科と芸術専攻の生徒が、アップリンクプロデュースのもと、常磐ハワイアンのフラガール、地元サーファー、保育 園、漁師、農家、僧侶、教師、仮設住宅の人々、飲屋街の人々、そして「未来会議」に集まる人々の思いを丁寧にドキュメントしていきます。
ほかの震災ドキュメンタリーと全く異なるところは、彼らはど素人で、技術的にはとても未熟。しかしそれがかえって計算されたオチや、力づくでの感動ものとはいっさい異なる様相を帯 びます。深夜のテレビのドキュメンタリーやNHKのものとも異なり、「言っては行けないこと」、「放送でいないこと」、もしくは無理矢理「放送してほしい こと」などがいっさい存在しません。また有名なミュージシャンも役者も使用しておりません。本当のインディーズです。その欲の無さが説得力と利権的なマス コミには絶対に交わることのない純粋さを生み出しているのです。。。
これは大人たちには絶対に作ることのできない作品です。
当初、インタビューもカメラワークも下手な彼らですが、徐々に上達していき、地物との人々の心をつかんでいきます。。。 これはいわきの人々のドキュメンタリーリポートであると同時に、それよりも映画製作に携わった彼らたちの成長の物語(ビルディングロマンス)として読むことができるのです。
飛び飛びで6/6friまで渋谷のアップリンクと大阪十三シアターにて上映されております。
http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~cr/iwakinote/ http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~cr/iwakinote/comment.html
公式サイトにコメント寄せました。また日曜日にはexプロデューサーの窪田さんを含め生徒達とトークショウに参加してきました。
多くの人々は錯覚してしまうけれど、映像体験ってそこに「描かれているもの」について語ることじゃなくって、「映像そのもの」にあるのよ。これは震災後の いわきの現状やそこに住みつづける人々の苦難の報告の物語ではないわ。いわきを取材することで見えてくる学生たちの成長の物語と読めるわね。それがいわき の人々に元気を与えているのよね。 ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァククイーン)
ヴィヴィアン佐藤(非建築家)
非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。